子供が自宅で勉強しているとき、正しい姿勢であるか子供に少し意識させると勉強効率が上がります。とはいえ、子供に口うるさく「ちゃんと姿勢を正しなさい」と声かけしても、逆に子供の学習意欲が下がる可能性もあります。
正しい姿勢を保つメリットや姿勢が悪いことで生じるデメリットを知り、子供の勉強効率が上がるよう親御さんがさりげなくサポートできるといいですよね。この記事では、勉強するときの正しい姿勢、勉強効率を上げる姿勢の保ち方について解説します。
勉強のときによく見られるNGな姿勢
勉強するときによく見られるNGな姿勢には、以下のようなものがあります。
- 猫背になる
- 足を組む
- 寝転がる
- ローテーブルで勉強する
猫背だと肩や胸のまわりの筋肉が固くなり呼吸が浅くなるため、十分な酸素が取り込めません。酸素が少なければ体、特に脳細胞の働きが低下します。また、足を組むと骨盤がゆがみますし、寝転がりながら勉強すると、テキストが目に近づきすぎて視力の低下にもつながります。ローテーブルで勉強すると腰に負担がかかるため腰痛の原因になるかもしれません。
勉強するとき子供の姿勢が気になっている親御さんは多いと思われます。特に小学生の頃はNGな姿勢とまではいかなくても、ダイニングテーブルなど学習用ではない環境で勉強しているケースもあるでしょう。勉強のときはできる限り正しい姿勢を保つことが大切です。
勉強のときに正しい姿勢を保つメリット
勉強のときに正しい姿勢を保つと血流が良くなるため、頭が働きやすくなったり体の負担が少なくなったりと脳と体の両方にメリットがあります。例えば、大人もパソコン作業で崩れた姿勢を正しい姿勢に戻したとき、体の痛みがなくなったり頭がスッキリして仕事がはかどったりした経験をしたことがあるのでは。
子どもの場合、骨や筋肉が発達途中であるため、正しい姿勢を心がけておかないと、今後の成長にも影響が及ぶかもしれません。以下に挙げる正しい姿勢を保つメリットを理解して、勉強のときに役立てましょう。
脳が働きやすくなり効率が上がる
正しい姿勢で勉強すると、脳が働きやすくなり効率が上がります。正しい姿勢だと深く呼吸ができるため、肺に十分な酸素が取り込まれ、脳にも十分な量の酸素が行きわたり脳細胞の活性化につながるのです。また、酸素がたくさん取り込まれると、全身を巡る血流も安定するため、自律神経の働きが整います。落ち着いて学習に取り組めるでしょう。
体への負担が少なくなる
勉強するときに正しい姿勢を保つと、体への負担が少なくなります。勉強では一定時間同じ姿勢をとる場合が多いでしょう。足を組んだり、猫背になっていたりしたら、気づかないうちに体に大きな負担がかかっています。関節や内臓への負担から疲れやすさを感じることもあるでしょう。正しい姿勢は骨や内臓、筋肉を本来の位置に保ち、体への負担が少ない一番楽なポーズなのです。
勉強のときに悪い姿勢でいるデメリット
勉強するときの悪い姿勢で生じるデメリットには、以下のようなものがあります。
- 集中力が継続しない
- 体のトラブルやストレスの原因になる
姿勢は見た目の問題だけではなく、疲れやすさや作業効率、心の安定にも関わります。悪い姿勢のデメリットについて知っておけば、子供の勉強効率はもちろん、生活全体の改善にもつながるでしょう。
集中力が継続しない
勉強するときの姿勢が悪いと、呼吸が浅くなり脳に酸素が届きにくくなります。また関節や内臓に負担がかかり疲れやすくなるため、集中力が継続しません。また、呼吸が浅いと自律神経のバランスも崩れやすくなり、イライラしたりやる気が出なかったりと精神面にも影響が表れます。親が「姿勢を良くしなさい」と怒って子供のストレスにならないよう「姿勢が悪いと体に悪いし、勉強にも集中できないよ」と子供にわかりやすくと伝えるといいでしょう。
体のトラブルやストレスの原因になる
勉強するときに寝転んだり足を組んだりしていると、体のトラブルやストレスの原因になります。体にとって無理な姿勢が長く続くと、関節や内臓への負担から起こる不調や成長途中の背骨が曲がってしまうなどの危険性があります。体のトラブルだけではなく、気づかないうちにストレスもたまっていくでしょう。姿勢が悪いと勉強効率が上がらず、体や心に良くない影響を及ぼしてしまうため、注意が必要です。