勉強が嫌いな子どもにとって、勉強をすることはストレスの原因です。ときには「勉強したくない!」と親を困らせることもあるでしょう。今回は、勉強したくない子どもの心理や対処法をご紹介します。子どもを理解し寄り添い、子どもの特性や性格にあったアプローチしていきましょう。子どもがなぜ勉強を嫌っているか、原因を理解することが大切です。

子どもが勉強したくなる13の方法

 

「勉強したくない」子どもに対して勉強したくなる13の方法をご紹介します。子どもの性格や個性に歩み寄りながら、無理のない範囲で少しずつ試してみましょう。子どもが自ら望んだ方法があれば、見守りながらサポートしてみてくださいね。

生活習慣を見直す

勉強したくない子どもの意識を変えるためには、生活習慣を見直すことから始めましょう。例えば、朝の学習習慣を取り入れようと思っても、スマホやゲームで夜更かしばかりしていては、早起きできません。

十分な睡眠時間や栄養バランスの整った食事は、勉強に集中するために必要な要素です。スマホやタブレットの利用時間に制限を設けたり、テレビを見る時間を決めたりして生活リズムを整えましょう。特にYouTubeのような動画視聴サイトは、一度見始めると永遠に見続けてしまいます。時間を決めることが大切です。

勉強できる環境をつくる

勉強に集中するためには、環境を整えることも重要です。例えば、子どもが「勉強しよう」と思っても、学習机の周りに漫画やゲームが置かれていると集中できません。

学習時間と自由時間のメリハリをつけるためにも、必要なもの以外は学習スペースに置かないようにしましょう。また、無音のほうが集中できる子もいれば、他人の気配があったほうが集中できる子もいます。子どもの性格に合わせて環境を整えることが大切です。

勉強の大切さを一緒に考える

勉強したくない気持ちを変えるためには、勉強の大切さを一緒に考える時間を設けましょう。勉強しないとどんな大人になってしまうのか、人生でどのような弊害が出るのか具体例を挙げて、子どもの危機感を養います。

例えば、大卒と中卒の平均給与を数字で提示するのもいいでしょう。大人になるとどれだけお金がかかるのか、具体的な金額で伝えるのもおすすめの方法の一つです。とはいえ、中卒や高卒など、学歴が低いこと自体悪いことではありません。その上で、安定した生活を送るためには勉強が必要であることを伝えましょう。

親も子どもと一緒に勉強する

子どもの学習意欲を養うために、親も一緒に勉強するのも一手です。子どもは親の姿を見て学びます。自分だけ「勉強しなさい」と言われても、「親は勉強していないのに、どうして私(僕)だけがしないといけないのか」と不満を抱くでしょう。

勉強したくない子どもの意識を変えるためには、親自身の意識も変えるべきです。子どもが学校に行っている間に資格の勉強をしたり、一緒の空間で親と子がお互い目に入るように勉強したりすると、子ども「親も頑張っているのだから、自分もがんばろう」と思うはずです。

勉強を習慣化する仕組みづくり

子どもが勉強したくなる方法の一つに、勉強を習慣化する仕組みづくりがあります。わかっていても毎日コツコツ勉強するのは難しいことでしょう。そこで、勉強を習慣化できるような仕組みづくりが大切だと考えます。

生活の中に勉強というルーティーンを取り入れるためには、一日のスケジュールを整理整頓しましょう。まずは一日30分の勉強時間をスケジュールに入れましょう。習慣化できれば、自然と机に向かうようになります。

スモールステップで成功体験を重ねる

子どもの勉強への意欲を高めるためには「自分ならできる」と思える自己肯定感を養うことが重要です。「どうせ頑張っても報われない……」という気持ちでは、勉強へのモチベーションは上がりません。

自己肯定感を高めるためには、スモールステップで成功体験を重ねましょう。勉強に限らず、子どもが何かを達成したらしっかりと褒めてあげることで、子どもは「できた」と実感できます。自分で自分のことを価値ある人間と思うことができれば、勉強へのモチベーションも高まるでしょう。

集中力を妨げるものをセーブする

子どもが「勉強したくない」と思う理由には、勉強よりも楽しいものを知っているからです。勉強以外の楽しいものをセーブすれば、相対的に集中力を高められます。

漫画やゲーム、SNS、YouTubeなど、勉強への集中力を妨げるものに制限をかけましょう。ただし完全にNGにすると必要以上に子どもの反発を買ったり、反動で余計に遊んでしまったりする可能性があります。勉強時間とのメリハリをつけることが大切です。