子どもがプログラミングを学ぶメリット
今後も、プログラミングとは切っても切り離せない社会であるのは間違いないでしょう。将来を担う子どもたちがプログラミングを学ぶのは、自然の流れといえます。
プログラミングを学ぶメリットには、次の4点が挙げられます。
- 論理的思考力を育てられる
- 問題解決能力が身につく
- 社会的な需要が高く就職に役立つ
- 作りたいものを作る手段が身につく
論理的思考力を育てられる
プログラミングを学ぶことで、論理的思考力が育成されます。プログラミングそのものに、論理的思考力の流れが含まれているためです。
論理的思考力とは、事物事象を体系的に捉えて筋道を立てて考える力を指します。プログラミングにおける論理的思考力とは、ある動作をさせるためにプログラミング言語を使用して、適した形を導き出す力です。完成したプログラムでうまく作動しないかもしれません。この場合はプログラミングを見直し、原因を探りながら組み直します。
論理的思考力とは、プログラミングの過程で身につく力といえるでしょう。
問題解決能力が身につく
プログラミングによって試行錯誤が習慣になるため、問題解決能力が身につきやすくなります。
指示の入力を間違えれば、成果物は正常に動作しません。正常な動作を目指すためには、原因の特定や必要な指示の再入力といった工程が発生します。一連の流れで目標に向かって試行錯誤しながら思考することによって、問題解決能力が自然に形成されるでしょう。
社会的な需要が高く就職に役立つ
IT化によってプログラミングの社会的な需要は上昇し、高い技術を身につければ就職にも有利といえます。
日常生活や職場における利便性や効率化が改善され、いまや第5次産業革命(コンピュータ×バイオテクノロジー)であるといわれています。子どもにとってのプログラミングとは、論理的思考身につけるだけでなく、仕事の選択肢を増やす意味で重要な学びのひとつなのです。
作りたいものを作る手段が身につく
作りたいものを作る手段を身につけることで、仕事や趣味のあらゆる面において幅が広がります。
利用者として恩恵を受けるだけでなく、アプリやWebサイトなどの作成者として、自分好みのサービスを世の中に向けて発信できるようになります。プログラミングは、論理的思考能力の獲得や社会的な需要による必要性だけでなく、自分の考えを実現できる能力でもあるのです。
子どもがプログラミングを学ぶときの注意点
プログラミングは、子どもの将来に活かせる学習です。しかし子どもがプログラミングを学ぶ際は、注意すべき点もあります。そこで本章では、子どもの心身に与える影響や親が心得ておくべき注意点について、以下の3点を取り上げます。
- 電子機器などの環境を整えなければならない
- パソコンに長時間触れることになる
- スキルを身につけるのに時間がかかる
電子機器などの環境を整えなければいけない
プログラミングを学ぶには、電子機器などの環境を整える必要があるでしょう。電子機器とは、プログラミングで使うタブレットやパソコンなどです。幼児の場合はタブレットの方が使いやすいかもしれませんが、パソコンに慣れさせておいた方が、将来に活かせるでしょう。
子どもが使うパソコンとしては、ノートパソコンがおすすめです。持ち運びに便利で、いつでもどこでも手軽に学べるため、プログラミング教室に持ち込んで通う場合でも便利です。また子どもがアプリ開発や動画編集を希望する場合は、メモリやCPU・パーツなどの検討が必要でしょう。
パソコンに長時間触れることとなる
プログラミング学習とはいえ、長時間パソコンに触れると、ブルーライトを多く浴びることになります。ブルーライトとは、パソコンやスマートフォンから発せられる青色光です。強いブルーライトを長時間浴びると、視力や睡眠に影響を与えるといわれます。
視力低下については、文科省調査(2022年)で「小学校高学年で大人の平均に達するほど、近視が進行している」との調査結果が出ています。睡眠に関しては、長期的な影響はまだ解明されていません。しかし体内時計の乱れが起こるといわれているため「寝る前にブルーライとを浴びない」「睡眠時刻を守る」など、ルールを決めておくことは必要でしょう。
スキルを身につけるのに時間がかかる
プログラミングは、習得までに多くの時間が必要です。プログラミング言語にもよりますが、基礎を養うには一般的に200~250時間が必要だといわれます。200~250時間とは、毎日30分のプログラミング学習なら1年半、週1回60分のレッスンに通えば、約5年に該当します。
成果が見えなければ、親も子も不安になるでしょう。ただ、何事も身につけるまでには時間がかかります。長期目線で地道に学び続けるのが大切です。
子どもがプログラミングを学ぶ方法
子どもがプログラミングを学ぶ方法には、次の3つが挙げられます。
- 学校教育
- 書籍や動画
- プログラミング教室
学ぶ場所や方法によって、学べる内容が異なるでしょう。また初心者と習った経験がある子どもとでは、学び方は違ってきます。
学校教育で基礎的なスキルを習得する
学校のプログラミング教育とは、基礎的な考え方の習得に重点が置かれる教育です。つまり学校におけるプログラミングとは、プログラミング的思考(論理的思考力)の習得にあるといえるでしょう。
例えば、算数で正多角形を作図したり、理科で電気を点灯させたりする学習内容に「何をどの順番で、どのように並べたり組み合わせたりすればよいのか」考えるプロセスを取り入れています。またパソコンを使わず、カードを使ってプログラミング的な考え方を養うなどの工夫がされています。
書籍や動画などで学びを深める
自分のレベルに合う書籍を選び、実際にタブレットやパソコンを使いながら、より実践的にプログラミングの習得を目指します。また、YouTubeをはじめとする無料コンテンツを使って学ぶ方法もあります。評価の高いコンテンツを参考に、少しずつステップアップすれば、プログラミングを身につけやすくなるでしょう。
初心者の場合は、書籍や動画だけでは習得が難しいかもしれません。その場合は、教室やオンラインを通して、質問したり疑問点を解決したりする方法が有効です。
プログラミング教室に通う
プログラミング教室は、抵抗感なく楽しみながらプログラミングを学べる場所です。先生から教えてもらえるため、分からない部分はすぐに質問できる点がメリットのひとつです。
また、同じ目的で通う友達がいるため、教え合ったり競い合ったりしながら学べます。自分ひとりでは解決できないことも、先生のアドバイスや友達のやり方からヒントを得て、問題を解決できるかもしれません。授業料が必要ですが、レベルに合わせて専門家から系統的に教わる環境は、子どものプログラミングスキルの向上に役立つでしょう。
早い段階でプログラミングのスキルを身につけよう
プログラミングスキルを身につけるには、時間がかかりますが、だからこそ早い段階から始めると効果を感じやすいでしょう。
プログラミングとは、目的を達成するための道筋を考え、実際に手を動かすための技術を習得できます。失敗から原因を分析し、プログラムを修正したり入れ替えたりするなど、問題解決の方法も学べるでしょう。プログラミングを早い段階から始めて将来に活かせるスキルを身につけられれば、仕事の選択肢を増やしたり、趣味の幅を広げたりできます。
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