語彙力は、あらゆる仕事や生活のシーンで役立つ能力です。子供の頃から語彙力を育てることで、大人になっても役立つスキルを会得できます。今回は、子供の語彙力を鍛えるメリットや、語彙力を鍛える際のポイントなどをご紹介します。子供が楽しめる方法で文章に触れさせ、コミュニケーション能力や表現力を育んであげましょう。

文系・理系関係なく、語彙力は全ての学問に役立つ!

子供の語彙力を鍛えるにあたって、どこにメリットを感じるかは保護者によって違うでしょう。もちろん、国語の成績を伸ばしたりコミュニケーション能力を伸ばしたりできるなども明確なメリットです。しかし語彙力は、文系・理系関係なく、全ての学問に役立ちます。

例えば算数や理科などの理系学問でも、問題文は文章で書かれています。教科書も参考書も、一定の語彙力がなければ読み解けません。大人でも、難解な小説や専門書を読んでいると「文章自体は日本語だから読めるのに、内容が頭に入ってこない……」ということがあるでしょう。子供用の本や教科書を読む場合もこれと同じで、文章の全体的な難易度が大人よりも下がるだけで、同様の問題が発生するのです。

語彙力を高めることは、日本語力を高めることでもあります。文章を認識する力が高まれば高まるほど日本語を正しく理解できるようになり、あらゆる学問に役立つことを実感できるでしょう。そして語彙力を鍛えると、大人になったときにもさまざまなメリットを感じられるものです。事務作業や確定申告、引っ越しの手続き、就職活動・転職活動、履歴書作りなど、あらゆるシーンで語彙力の高さは役立ちます。

また、語彙力が役立つ職業は、決してライティングや編集などの執筆関連業だけではありません。どのような職業や仕事にもマニュアルやレギュレーションが存在しているため、正しい仕事のやり方を理解するために必須の力となるのです。その他にも雇用契約書や発注書、請求書、ビジネスメール、仕様書など、仕事において文章と触れ合う機会は多いものです。実際に資料に触れる機会がない場合でも、口頭で説明された仕事を理解する上で語彙力は求められます。

子供の時代に培った語彙力は、大人になっても自分を助けてくれます。社会をより快適に自分らしく生きるためにも、語彙力は高めておいて決して損にはならない能力なのです。

さらに、母国語である日本語で語彙力を高め、コミュニケーションや文章理解における成功体験を得ることで、外国語を学ぶことへの抵抗も薄まると考えられます。これからの時代はグローバルで活躍できる人材が求められるため、英語や中国語などの外国語学習に抵抗がないことは、将来的に大きなアドバンテージとなることでしょう。

子供の語彙力を増やすには、家族の会話を増やそう

今回は、子供の語彙力を鍛えるメリットや、語彙力を鍛えるためのコツについてご紹介しました。子供の語彙力を増やすためにはさまざまな本や文章と触れさせることが大切です。しかし、それと同時に、家族の会話が重要なことも覚えておかなければなりません。

子供にとって最も近い語彙力の先生は保護者です。家庭での会話が増えると子供のコミュニケーション能力が高まり、最初は知らない言葉が多くても、自分の気持ちを表現するために知っている言葉を一生懸命並べて伝えようとします。生活の中で言葉と言葉を組み合わせて自分を表現すること自体が、語彙力を鍛えるための訓練になるのです。

友達との会話と家族との会話は、似て非なるものです。友達だからこそ話せる会話があるように、家庭でしかできない会話や、お父さん・お母さんだからこそ話せる話もあるでしょう。子供の語彙のバリエーションを豊かにするためにも、家族の会話を増やし、絆を深めていきましょう。

また、語彙力を鍛えるにあたって取り入れたいのが、プログラミングなどの習い事です。語彙力を鍛えるためには、言葉と言葉を正しく引き出すために論理的思考力や想像力などが必要になります。プログラミングは、それら両方の力を引き出すのに適した習い事として注目を集めています。

「Wonder Core」ではプログラミングを通して語彙力を鍛えるだけではなく、英会話も楽しみながら習得することが可能です。日本語と英語の引き出しをそれぞれ増やすことで、さらなる語彙力アップを目指してみませんか?