プログラミングは、今大きな注目を集めている習い事の一つです。プログラミングでは論理的思考力や想像力、生産力などさまざまな能力を会得できます。今回は、子供の頃からプログラミングを学ぶメリットやおすすめの勉強法、独学の注意点などをご紹介します。子供にプログラミングを習わせる際の参考にしつつ、子供に合った学習方法を考えるヒントにしていきましょう。

学習サイト・アプリで学ぶ

プログラミング学習サイトやアプリを通しての学習は、今の子供に合ったプログラミング勉強法です。幼い頃からパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタルデバイスと慣れ親しんできた世代のため、知識を吸収しやすいと考えられます。

まずは無料で使える範囲でサービスの雰囲気や利用方法を掴みつつ、段階的に有料版へアップデートするのがおすすめです。学習サイトやアプリ・サービスごとに無料で使える範囲が異なるため、保護者が一緒に選んであげるといいでしょう。また、プログラミング学習の難易度によって価格が異なる場合もありますので、アプリをダウンロードしたり有料サービスへ加入したりする前にレビューを参考にすることも大切です。

プログラミング学習サイトやアプリによっては、テキストだけではなく動画で学んだり、ゲームを通してプログラミングの仕組みを覚えたりする勉強法が用いられていることもあります。保護者も子供と一緒に学べる内容が多く、親子でプログラミングを楽しみながら学習できることでしょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールでの学習は、通学時間や学費をコストとして、プロの講師から教えてもらえる勉強法です。スクールの講師は現役のプログラマーやプログラミング経験者であることがほとんどですので、アプリや動画と違ってわからないことをすぐに質問でき、疑問をその場で解決できる点は大きな魅力だといえます。

プログラミングスクールは直接通うタイプのスクールとは別に、オンラインで授業を受けられるスクールも展開されています。長引くコロナ禍において、家から出ずにオンラインで学べるプログラミング勉強法は安心感があるでしょう。

スクールで学習する場合、カリキュラムの内容やコースの特徴などにより料金は変動するため、条件などをしっかり確認しておく必要があります。

また、オンライン授業の場合は子供が学習にメリハリを付けられるように、保護者がプログラミングを学べる環境をサポートしてあげることも大切でしょう。

独学で学ぶのはNG?辞めた方がいい?

プログラミングの勉強法において、独学がNGかどうかは本人のやる気と特性次第です。身近な例を挙げると、英会話や資格の勉強を想像するとわかりやすいかもしれません。モチベーションが高い人は、独学での習い事でも新しい知識をどんどん吸収していきますよね。

もともとやる気がある人がスクールに通うと、さらに高い学習効果を発揮します。理由は、自分が何を知りたいのかや、習った知識を用いて何をしたいのかなどが明確になっているためです。「なぜプログラミングを学ぶのか」を本人が理解し納得していないと、独学での学習は進まず、スクールの効果も発揮できません。

また、子供の性格によっては、周りに人がいない環境で一人黙々と勉強するほうが集中できるという場合もあるでしょう。スクールのメリットや独学の特徴などを把握しつつ、まずは子供のやる気や特性と向き合うことが大切です。

独学でプログラミングを学ぶデメリット

ここからは、独学でプログラミングを学ぶデメリットをご紹介します。オンライン環境による独学での学習が広まっている昨今ですが、ライフスタイルや勉強法によっては必要以上に時間をかけてしまう可能性もあります。貴重な学習時間を無駄にしないためにも、独学におけるデメリットを正しく理解しておきましょう。

実力の向上がわかりづらい

独学でプログラミングを学んでいると、実力の向上がわかりづらい傾向にあります。自分の状態を客観的に判断してくれる存在がいないため、どれだけ勉強しても知識や能力が見に付いた実感を持ちづらいことがあるのです。

スクールではテストや課題が出され、クリアすることで学習の成果を実感できます。また講師という観測者がいることで自分のレベルを客観的に教えてもらえたり、同期と自分を比べることで自分の今の立ち位置を把握しやすかったりするという特徴があります。

保護者がプログラミングに無知な場合は、プログラミング学習において家庭内に協力者がいない状態です。子供が自分で目標を設定して取り組んだとしても、「この課題が自分にとって本当に適切なのか?」と迷ってしまうこともあるでしょう。

アドバイスできる人が周りにいないため、方向性を間違えやすい

独学でプログラミングを学んでいると、アドバイスをくれる人が周りにいない状態となります。そのため、自分が間違っていても間違っていることに気づけません。方向性を間違えて学習していても自覚できず、本来学びたかった内容とズレた学習をしてしまう可能性があります。

プログラミングの学習過程で、エラーやトラブルなどは必ず起こるものです。解決方法を独学で調べようとしても、なかなか答えが出てこないときもあるでしょう。その結果、間違った方法や遠回りになっている方法が正解だと勘違いしてしまう可能性も。

また、独学の勉強法ではリサーチに時間がかかり、本来学習に充てられるはずだった時間を減らしてしまうこともあります。方向性を間違えたまま知識を重ねた結果、後から修正しようとしても癖が抜けづらくなってしまう点もデメリットです。