小学生は学校で毎日多くの教科を学習します。宿題や家庭学習もあるなかで親のサポートが必要だと実感する場面は多いことでしょう。また、学年があがるにつれて勉強の内容も難しくなり、苦手な教科や分野が出てくるかもしれません。

勉強よりもまだまだ遊びたい盛りの子供をお持ちの親御さんは、小学生のお子さんにどのように勉強させたらいいのか、具体的な勉強法について悩んでいる方も多いかと思います。この記事では、小学生向けの効率のいい7つの勉強法と、子供が楽しく学習するコツ・やり方について紹介していきます。

家族の会話を増やす

家族の会話を増やすことも学力を上げるための非常に大切な勉強法です。子供の学力を上げるためには、子供を机に座らせてひたすらドリルをやらせる勉強法をイメージするかもしれません。すでに子供が目標をもって勉強に取り組んでいる場合は、問題集など量をこなす勉強法も大切でしょう。

しかし小学生の子供は、自分で考える力や、自分の気持ちを言葉にする力がまだまだ未熟です。家族の会話を増やすことで、自分から説明したり、気持ちを表現したりする機会が増えます。また、学校生活の中で何が面白くて何が苦手なのかを、親に話すいい機会にもなります。

家族の会話が増えると、子供の表現力が鍛えられ、自分の話を親に聞いてもらえる安心感が得られるでしょう。親にとっても子供をより理解できるようになり、結果的に効率のいい勉強法につながります。

スマホやゲームなど誘惑するものを遠ざける

スマホやゲームなどの誘惑は子供からできるだけ遠ざけましょう。これは効率のいい勉強法にとって本当に大切なことです。スマホやゲームは現代の子供にとって当たり前のツールになりつつあります。同級生とのコミュニケーションのために、必要な場合もあるでしょう。

スマホやゲームが決して悪いわけではありません。しかし、一度見始めると次から次へと関連動画が表示されるため、だらだら見続けてしまうでしょう。親が子供に正しい使い方を教えることが大切です。

スマホやゲームは子供たちの貴重な時間を奪うだけでなく、適切な使用ができないと依存したり、生活リズムを崩したりする原因にもなります。子供と話し合って、スマホやゲームの使い方についてルールを決めておきましょう。

勉強する時間をルーティーン化する

勉強する時間をルーティーン化することも効率のいい勉強法の一つです。朝学習を習慣化している子供もいれば、帰宅後おやつを食べてから宿題をする子供もいるでしょう。宿題が終わったら遊ぶとルーティーン化している家庭もあります。

大人も経験があると思いますが、ルーティーン化されていると、それほどエネルギーを使わなくても自然と実行できます。毎日の歯磨きも同様ですね。歯磨きほどではないにしても、勉強する時間をルーティーン化してみることも、効率のいい勉強法の一手です。

中には、何のために勉強するのかよくわからない、難しい問題をやりたくない、早く遊びたいなど、自主的に勉強に取りかかれない子供がいます。そんな子供のために勉強する時間をルーティーン化してみましょう。また、曜日や時間が決まっている習い事に通うことも、ルーティーン化に役立つ効率のいい勉強法といえます。

一緒に目標を立てる

子供と一緒に目標を立てることも、効率のいい勉強法の一つでしょう。目標を立てると学力が上がったり決断力や実行力が養われたり、今後生きていくのに大切な力が育まれたりします。

小学校の勉強は、基礎的な内容を学ぶ場であるため、勉強のゴールが見えにくいと感じている子供がいるかもしれません。いろいろな個性をもった子供がいますし、得意なこと、好きなこともさまざまですので、最適な勉強法であると一概には言えません。目標が明確であれば頑張れる子供もいます。

まだ自分で目標を立てるのが難しい場合は、親がうまくサポートして一緒に目標を立ててあげてください。スモールステップで、達成できそうな目標があると、モチベーションもアップするでしょう。親子で一緒に取り組んでいる一体感がお子さんの情緒的な安定にもつながります。

子供の勉強、親はどこまで口を出していいの?

小学生の子供の勉強は身近な親のサポートが大事です。ただ、子供の勉強に親がどこまで口を出していいのか、迷ったり悩んだりするかもしれません。親が子供の勉強にかかわるときは「コーチング」の考え方を取り入れるのがおすすめです。コーチングとは「相手に問いかけることで、相手が自分から考えを述べたり行動をしたりすること」を指します。

コーチングする側はアドバイスするのではなく、コーチングを受ける相手が自ら気づいて、何をするか決めていけるように、問いかけや気づきを促すのが役割です。ご家庭で子供の勉強を見ているとき、ついつい先を急いだり、親が主導権をとってやらせてしまったりするのはよくあることだと思います。親は子供をコントロールするよりも、子供自身が自主性を伸ばしていけるようなサポートをしてあげましょう。

親の負担が増えて大変であれば、習い事や子供に合った家庭教師に任せるのも一手です。親はコーディネート役として、子供の学びを見守るのもいいかもしれませんね。