2020年から小学校で必修化された話題のプログラミング。「プログラミングって何ができるの?」といまいちピンとこない保護者もいることでしょう。今回は、プログラミングで作れるものやプログラミングの活用例などをご紹介します。プログラミングの実用性を理解し、子どもの学習をサポートしていきましょう。
プログラミングで作れるもの
普段の生活では、なかなか意識することが少ないプログラミング技術。プログラミングでできることを知り、技術を身近に感じてみましょう。ここでは、プログラミングで作れるものについてご紹介します。
難しい処理の自動化
プログラミングで作れるものには、難しい処理の自動化があります。人間の労働力のみで処理しようとすると何日もかかってしまうような作業でも、プログラミングを使えば数分でできるでしょう。
作業にかかる時間が何倍も早くなり、その間に人間は違う作業を行えます。また仕事の生産性が上がり、より多くの成果を残せるでしょう。生活に身近な例を出すと、プログラミングを使って電卓で計算したり、お風呂の湯温を一定の温度で沸かせたりすることなどが挙げられます。
Webサイトの開発
私たちが普段から閲覧しているWebサイトの開発も、プログラミングでできることの一つです。暇つぶしで見ている情報サイトや毎日のように触れ合うSNS、YouTubeをはじめとする動画投稿サイトもプログラミング技術によって作られています。
あらゆるWebサイトはプログラミングがなくては成立しません。プログラミング技術によってWebサイトを最新に更新したり、よりユーザーが扱いやすいように改善したりします。今読んでいる記事やこのサイトも、プログラミング技術があるからこそ表示されているのです。
電子機器・システムの開発
電子機器やシステムの開発もプログラミングでできます。例えば冷蔵庫は「一定の温度を保つ」というルールを守るようにプログラミングされています。扉を開けっぱなしにしていると音が鳴って知らせてくれる機能も、プログラミングによるものです。
他にも炊飯器や食洗器、洗濯機、掃除機など、さまざまな身近な電子機器でプログラミングが動いています。また私たちが普段から当たり前のように使っているサービスやシステムも、プログラミングによって支えられています。
例えば電子カードを使って自動改札機を通ったり、スマホの電子マネーで支払いをしたり、イヤホンを使って音楽を聞いたり。災害時にアラートが鳴り避難を呼びかけてくれるのも、プログラミングで設定されているためです。
AI(人工知能)・ロボットの開発
IT化が進む中で私たちの生活に身近になってきているのが、AI(人工知能)やロボットです。プログラミングでできることの中に、AIやロボットの開発・製作があります。AIは、人間が行っている知的活動を自動で行えるようにしたコンピューターシステムであり、ロボットの多くはAIを搭載しています。
普段は機械やプログラミングになじみがなくても、スマホやパソコンなどの音声アシスタント機能を使ったことがある人は多いのではないでしょうか。あの音声もプログラミングによるAIの機能です。
他には自動車や家電製品などにも音声アシスタントがついていることが多いですよね。ロボットは医療機関や飲食店などで存在を身近に感じられます。
アプリやゲームの開発
わかりやすい例として、プログラミングによるアプリやゲームの開発が挙げられます。あらゆるSNSやブラウザ、ゲームなどはプログラミングによって作られています。例えば「SNSにログインしてテキストを入力、写真をアップロードして、ハッシュタグを付けて投稿する」という一連の動作は、ユーザーの操作が正しく反映されるようプログラミングされているからこそできるのです。
ゲームの操作も同様です。アプリやゲームは操作する人の数だけ遊び方や使い方があるため、誰が操作しても対応できるようプログラミングする必要があります。とはいえ、ときにはバグが見つかったり変な挙動をしてしまったりすることも。その際はアプリやゲームのメンテナンスを行い、プログラミングを修正してアップデートします。
昔のゲームはソフトを買い切るシステムであり、ハード自体もオフラインであることが一般的だったため、一度販売するとプログラミングのアップデートが行われませんでした。その点が今の時代と異なる点です。