創造力は現代のビジネスシーンに求められている力です。創造力を高めることで幅広い視野が身に付き、世の中の需要に応えられる能力が身につきます。今回は、想像力とは何かや、子どもの創造力を養うトレーニング方法などをご紹介します。親子で一緒に楽しめるトレーニングを通して、子どもの自由な創造力をさらに育んでいきましょう。

自分らしさをさまざまな方法で表現できる

創造力を鍛えると、自分らしさをさまざまな方法で表現できるようになります。人はそれぞれ、性格や得意・不得意があるものです。自分の気持ちを最も伝えやすい方法として言葉を選ぶ人もいれば、音楽やポエム、絵画などを選ぶ人もいるでしょう。

創造力で何かを生み出す力を養えば、自己表現の方法が増え、自分にとって最善の方法で気持ちを伝えられるようになります。表現の幅が広がることでコミュニケーション能力も向上するため、円滑な人間関係を築きやすくもなるでしょう。

問題や課題を解決する能力を養える

創造力を養えば、物事をさまざまな角度から見る力がつき、問題や課題を解決するための発想力が磨かれます。

社会に出ると、仕事や人間関係に限らずさまざまな問題に直面するものです。しかし、創造力が足りない状態では「過去に乗り越えた方法」しか用いることができません。問題の質や原因は一つひとつ違い、最善の解決方法も異なるため、創造力をもって問題や課題に取り組む必要があるのです。

人生におけるあらゆる問題を解決しやすくするためにも、子どものころから創造力を養っておくべきでしょう。

子どもの「好き!」や「楽しい!」を尊重しよう

子どもの創造力を養うために保護者が優先的に考えたいのが、子ども自身のモチベーションを維持することです。子どもにとって「好き」や「楽しい」というポジティブな感情は、何よりも大きなモチベーションになります。

大人でも、興味のないことや嫌いなことを学ぶのはつらいものですよね。大人はキャリアアップやスキルアップなどの目的を心の支えにして、苦しい学習に励める場合もありますが、子どもにとって苦しい学習はストレスにしかならないものです。「将来のため」と大人に言われても、遠い未来の話のように感じられてなかなかモチベーションにつながらないでしょう。

学習意欲が低いままだと成果につながりづらく、子どもにとっても保護者にとってもネガティブな結果になってしまいます。子どもの創造力を鍛えるためには、子どもが「もっと学びたい」と思えるような環境を用意することが大切なのです。

例えば、子どもが好きなゲームや漫画を取り入れて学習したり、遊びながら学べるアプリを導入したりする方法がおすすめです。ほかにも、YouTubeが好きな子どもに、アートやデザインなどのクリエイティブ系のチャンネルを勧める方法も効果的でしょう。

子どもの創造力を高めるトレーニング方法

ここでは、子どもの創造力を高めるために取り入れたいトレーニング方法を5つご紹介します。創造力は、訓練次第でどんどん高められるものです。子どもの本来のポテンシャルを引き出せるよう、生活や遊びに新しい習慣を取り入れてみましょう。

クリエイティブな遊びを取り入れる

子どもの創造力を高めるためには、クリエイティブな遊びを取り入れることをおすすめします。例えば、絵画・積み木・粘土・工作・砂遊びなど、自由な発想で作品を作れるような遊びで創造力を発揮させましょう。

子どもが何を作ればいいのかがわからずに困っていたら、「好きな食べ物を書いてみよう」や「好きな動物を作ってみよう」のように手助けしてあげます。保護者は手を出さずサポートのみに努め、子どもが自分で作る姿を見守ってあげることが大切です。

ジャンルを問わずさまざまな経験をする

創造力とは、知識や経験、記憶を活用して新しい発想を生み出す力です。その力を養うためには、子どもはジャンルを問わずにさまざまな経験をする必要があります。子どもが興味を持っている分野はもちろん、未知の分野でも積極的に体験させていきましょう。

経験や知識が足りていないと、自分が知っていることや体験したことがある出来事からしか創造できなくなるものです。創造力の幅を広げるために、習い事やお出かけなどの体験を増やしてみるといいでしょう。

家庭と学校以外のコミュニティを作る

子どもの創造力を高めるためには、家庭と学校以外のコミュニティを作ることをおすすめします。中学生や高校生になると、部活やアルバイトなどで交友関係が広がることもありますが、小学生や幼稚園の子どもにとっては家と学校(幼稚園や保育園)が人間関係のすべてだといえます。

親や学校の先生、クラスメイトの価値観のみと触れ合っているだけでは、なかなか創造力は広がりません。例えばボランティア活動や習い事、スポーツクラブなどに所属させ、子どもが幅広い価値観を得られる環境を提供するといいでしょう。