子供が自宅で勉強しているとき、正しい姿勢であるか子供に少し意識させると勉強効率が上がります。とはいえ、子供に口うるさく「ちゃんと姿勢を正しなさい」と声かけしても、逆に子供の学習意欲が下がる可能性もあります。
正しい姿勢を保つメリットや姿勢が悪いことで生じるデメリットを知り、子供の勉強効率が上がるよう親御さんがさりげなくサポートできるといいですよね。この記事では、勉強するときの正しい姿勢、勉強効率を上げる姿勢の保ち方について解説します。
勉強効率を上げるベストな姿勢
正しい姿勢で勉強すると効率が上がりますが、姿勢正しくすることで逆に全身に力が入りすぎたり背中が反りすぎたりすることも。勉強効率を上げるベストな姿勢には、以下の3つのポイントがあります。
- 背骨と骨盤
- 足裏と床
- イスと腰
一つずつ解説しますので、この3つのポイントを意識してみるといいでしょう。
背骨と骨盤をしっかり立てる
背骨と骨盤を垂直にしっかり立てましょう。よく「背筋をまっすぐに」と声かけする親御さんがいますが、背骨は元々ゆるやかなS字カーブを描いていますので、まっすぐにするのは難しいですし、背骨がまっすぐであれば正しい姿勢とは限りません。また、子供は背骨のどこをまっすぐにするのかイメージできず困惑してしまうかもしれません。骨盤と肩を垂直にして重心をあわせてみると、正しい姿勢に近づくでしょう。
足裏を床にぴったりとつける
足裏を床にぴったりとつけるのも正しい姿勢に近づけるポイントです。小学校の机は子供の身長に合わせてイスの高さが調節されています。ダイニングテーブルで勉強している子供の場合、実は足裏が床に届いていないケースもあるでしょう。足裏が床についていると安定した姿勢を保てますので、椅子や勉強机を工夫して正しい姿勢を保てるようにしましょう。
イスに深く腰かける
正しい姿勢を保つためには、イスに深く腰かけることが大切です。イスに深く腰かけると骨盤が安定します。もしイスに浅く腰かけてしまうと、骨盤が不安定で前のめりになったり、逆に背もたれに体重をかけすぎて後ろのめりになったりしてしまいます。また、イスの形状にも注意が必要です。一人掛けのソファーはリラックスするためには適していますが、座面が柔らかい場合、体が沈んだり不安定になったり正しい姿勢を保てません。できるだけ背もたれが座面と直角になっているイスがおすすめです。
正しい姿勢を保つにはどうすればいい?
正しい姿勢を保つには、親御さんが子供の姿勢を注意深く観察することが大切です。猫背になっていたら背中を軽く押して背骨を伸ばすように促すのもいいでしょう。
小学校では緊張感から姿勢が崩れなくても、自宅ではリラックスからすぐに姿勢が崩れる場合もあるでしょう。また、そもそも体を支える筋肉が発達途中であるため、姿勢保持が難しい子供もいます。そんなときは、道具に頼るのも一つの方法です。正しい姿勢を保てるように工夫された「バランスチェア」や机の上に置いて使える「卓上傾斜台」などのツールの活用を検討してみるのもいいでしょう。
日常生活の中で筋力をつける運動を行ったりストレッチなどで体の柔軟性を高めたりして、正しい姿勢を習慣づけるのもおすすめです。ただ、あまりにも正しい姿勢が保てないときは、筋緊張が低い、筋力が弱すぎるなど何らかの原因が隠れている場合もありますので自己判断せずに専門家に相談してみましょう。
正しい姿勢で勉強効率をあげよう
正しい姿勢を保つと勉強効率が上がります。もし子供の自宅学習が進まない原因が悪い姿勢のためだったとしたら、本当にもったいないことです。正しい姿勢での勉強習慣は子供の一生の財産にもなります。親御さんが正しい姿勢と勉強効率の関係について知り、子供に正しい姿勢をアドバイスできるといいですね。子供は親をよく見ていますので、親御さんが正しい姿勢で作業したり勉強したりする姿を見せてあげるのもいいかもしれません。