子どもが勉強に集中できていない姿を見ると、保護者としては心配になってしまいますよね。今回は、子どもが勉強に集中できない理由や改善方法をご紹介します。勉強に集中できていないときは、子ども自身もストレスを感じているものです。無闇に叱らずに子どもが抱えている問題と向き合い、心に寄り添いながら現状を改善していきましょう。
勉強に集中できない子どもは多い
保護者がどれほど子どもに「勉強してほしい」と思っても、集中力が続かない子どもは多いものです。子どものやる気を尊重しようとはするものの、思わず口を出してしまいたくなるときもあるでしょう。
一般的に、子どもにとって勉強はストレスの原因になりやすいと考えられます。嫌いなことやストレスがたまることに集中するのは、大人にとっても難しいものですよね。勉強への集中力が続かない子どもに対して、保護者ができることはあるのでしょうか?
子どもが勉強に集中できない理由
ここでは、子どもが勉強に集中できない理由として挙げられる要因を3つご紹介します。勉強に集中できないのは、本人の性格や性質が原因とは限りません。集中できない理由さえ明確にすれば解決方法がわかります。まずは勉強に集中できない原因を分析することから始めましょう。
勉強できる環境が整っていない
子どもが勉強に集中できない理由は、勉強できる環境が整っていないためかもしれません。例えば学習机の周りにゲーム機や漫画が置いてあったら、勉強から意識が反れてしまいますよね。自室にスマホを持っていくと、勉強よりも友達との連絡やYouTubeを見ることのほうが楽しくなってしまいます。
「嫌なことをやめて楽しいことをしたい」と思うのは、勉強が好きではない子どもにとっては自然な感情です。そのため、勉強するときに周りに誘惑してくるものがあると、集中力を失ってしまいます。
勉強に苦手意識を持っている
勉強に苦手意識を持っている子どもは、集中できない傾向にあります。苦手意識を持っていると「頑張ってもどうせ上手くいかないだろう」「苦手なことで苦労するよりも、得意なことで楽しみたい」と思いがちになるのです。
苦労して頑張るほど、自分より成績が良い同級生と比べてしまうこともあるでしょう。学習における小さな躓きは焦りや劣等感を生み、コンプレックスへと変わってしまいます。勉強するほど自分のことを嫌いになってしまうような感覚を抱き、集中力が削がれてしまうのです。
生活習慣の乱れやストレスが影響している
子どもの生活習慣が乱れていたり強いストレスを感じていたりする場合、勉強に集中できなくなります。例えば毎晩夜更かししている子どもは、日中の眠気で集中力が低下してしまいます。また、人間関係で悩みがある子どもはそのことばかり考えてしまい、勉強どころではなくなってしまう場合もあるでしょう。
勉強に集中するために必要な体や心は、健康的な生活習慣や円滑な人間関係から生まれます。体の健康と心の健康のどちらかが欠けてしまうと、勉強に大きな影響を及ぼしてしまうでしょう。特に学校生活におけるストレスは保護者がなかなか気づけないため、注意深く見守る必要があります。
子どもが勉強に集中する7つの方法
ここでは、子どもが勉強に集中するために取り入れたい方法を7つご紹介します。勉強に集中できないときには、原因を明確にした上で具体的な対策を取ることが大切です。無闇に叱らずに、子どもが抱えている問題に寄り添いながら環境を改善していきましょう。
勉強に適した環境を整える
子どもが勉強に集中するためには、まずは勉強に適した環境を整えることが大切です。基本的に学習机の周りには娯楽に関するものを置かないようにし、勉強だけに集中できるような空間を作りましょう。
親の考える「集中できる環境」を押し付けないことも重要です。子どもによっては、家ではなく図書館やカフェに行ったほうが勉強に集中できる場合もあるでしょう。子どもに「自分が一番集中できると思える環境はどんな環境?」とヒアリングするのもおすすめです。
勉強の目標を決める
勉強の目的を決めると集中力を上げやすくなります。どんなに学力が高い子どもでも、目的や目標を持たないままでは勉強に集中できません。自分が何のために勉強するのかを子どもに意識させ、保護者も目的を共有しましょう。
「将来医者になりたい」や「〇〇大学に合格したい」などの長期的な目標でも良いですが、「次のテストで〇点を越えたい」「前回のテストより一点でも多く取りたい」などのように、短期的な目標も定めるとモチベーションが長続きします。