英会話は、義務教育に含まれているほど「学ぶことが当たり前」になっている学習項目です。しかし、「何のために英会話を学ぶのか」まで深く考えたことがある人は、少ないのではないでしょうか。今回は、子供の頃から英会話を身につけるメリットや必要性についてご紹介します。保護者として、子供の時から英会話を学ぶメリットを理解し、子供の教育や学習意欲向上につなげていきましょう。

同じ教養を身につける過程でも、苦しみながら努力する人と遊びながら楽しんで学んでいる人とでは、習得へのスピードもモチベーションも変わります。子供に「気付いたら習得できていた」というポジティブな成功体験をさせることで、英会話以外の勉学でも苦手意識を感じにくくさせられるでしょう。

4.日本だけにとどまらず、世界まで視野が広がる

英会話を学ぶことで、日本だけではなく世界にまで視野が広がります。日本語しか扱えない状態では、英語の本やテレビ、ニュースサイトなどのメディアの内容を理解できません。他者の翻訳を通してしか情報を受け取れないため、内容の真偽を自分で考えることが難しくなります。

しかし、子供のうちから自分で英語を理解できるようになると、日本語のニュースを観て自分の意見を考えるのと同じ行為ができるようになります。世界には日本語よりも英語で提供されているメディアのほうが多いため、英会話を身につけることは視野の広がりに直結するでしょう。

5.自発的な学習力が身につく

英会話を含む語学の習得は、学習意欲と密接な関係があります。例えば日本語の場合でも、基本的な語彙力がない状態では論文や長編小説などは読めませんよね。単語力や国語力を身につける過程で理解できる文章の幅が広がり、難解な情報も自分の中で分解できるようになります。

英会話の理解における過程も同様です。語学力を身につけると、英会話以外の学習も頭に入ってきやすくなります。あらゆる勉強は語学と結びついているため、「理解できる」というポジティブな感覚は意欲へとつながり、能動的な学習のモチベーションになるでしょう。

6.『英語脳』が身につく

子供の頃から英会話を学んでいると、自然と「英語脳」が身につきます。英語脳とは、英語を日本語に訳さずに理解できている状態のことです。例えば「りんご」という単語を聞くと、頭の中には果物のりんごの映像や味、香りなどが連想されますよね。

しかし「Apple」と聞くと、一旦頭の中で「りんご」という日本語に置き換えてからイメージにつなげる人が多のではないでしょうか。英語脳が身につくとこのステップがなくなり、英語のまま日本語と同じように理解することができます。

英語脳は、英会話が長くなればなるほどメリットを感じやすくなります。単語や助動詞などを一つひとつ脳内で日本語に翻訳するのではなく、日本語を理解するのと同じスピード感で英語を理解することで、情報を段違いに速く受け取れるようになるでしょう。

7.多様性を受け入れることができる・柔軟な対応が身につく

英会話による表現力や異文化交流による多様性を学ぶことにより、柔軟な対応力が身につきます。人間は一人ひとり違う価値観や美学を持っており、自分とまったく同じ考えの人はいません。この当たり前の事実を子供の頃から身をもって学ぶことで、他者と尊重し合える人間関係を築けるようになります。

幼少時代は、大人と比べると他者との考えの違いを受け入れられず、価値観の違いにより摩擦が生じてしまいがちです。子供の頃のコミュニケーションによるトラブルが原因で、トラウマを負ってしまうこともあるでしょう。

しかし英会話を学び外国文化に触れることで、「世の中には色々な考えの人がいる」と実感できます。英会話以外の場でもコミュニケーションが円滑に取れるようになり、社交性や自尊心が磨かれていくのです。

オンライン・オフライン、どちらで学ぶ方が身につくの?

昨今はコロナ禍の影響もあり、オンラインによる子供向けの英会話教室も多く展開されています。オフラインとオンラインの英会話教室のうち、どちらのほうが英語力が身につくかどうかに関しては、大きな違いはないといえるでしょう。

オンラインのメリットは、通学が必要ではないことです。インターネット環境さえあれば家にいたまま学習ができるので、本来通学に必要だった時間も英会話学習に充てることができます。ただし、普段ビデオチャットの習慣がない家庭の場合、環境を整えるためのコストが必要になります。

オフラインのメリットは、対面で英会話ができることです。会話や授業の内容はオンラインと変わりがなくても、直接顔を合わせているからこその緊張感や臨場感を味わえる点がオフラインの魅力です。また、授業内容によっては他の生徒との距離も近く、自然と交流が生まれます。ただし通学の時間やコストなどがかかるため、人によっては大きな負担と感じるケースもあるでしょう。

どちらのほうが身につくかは、子供の性格や相性・ライフスタイルに依存します。それぞれのメリットやデメリットを把握し、子供に合ったものを選んであげるといいでしょう。