2020年から小学校で「英語」と「プログラミング教育」が必修となり、小学生のうちから英語でコミュニケーションできるようになることや、プログラミング思考を育むことが重要視されています。小さなお子さんや小学生のお子さんを持つ親御さんは、英語やプログラミングを習わせた方がいいの?と悩んでいる方もいるかもしれません。実は英語とプログラミングには密接な関係があり、プログラミングと英語を同時に学ぶことが注目されています。

この記事では、英語がプログラミングで役立つ5つの理由と必要な英語スキルや学習方法についてまとめていきます。

子供がプログラミングと英会話を同時に学ぶことは可能?

子供がプログラミングと英会話を同時に学ぶことは可能です。とはいえ「プログラミングも英語も難しそうだし、別々でも大変なのに、同時に学ぶことなんてできない」と思われるかもしれません。ましてや中学校から英語学習を始めた世代の方であれば、アルファベットを覚えてから英単語や文法を覚えるという、英語学習の流れを想像されると思います。

しかし英語はコミュニケーションツールでもあるため、文法をかっちりと頭に入れていなくても自然に習得できます。そのためには、日常的に英語を使っていくことが大切です。そこでプログラミング学習の過程で英語を使うと、一つずつ頭の中で日本語に変換することなく自然に英語が学べ、また同時にプログラミングも覚えられるでしょう。

プログラミング×英会話が注目される背景

プログラミング×英会話が注目される背景には、世の中でIT技術者と英語ができる人材の需要が大きい点が挙げられます。技術の進歩によってさまざまな職業が無くなりつつありますが、プログラミングができるIT技術者や英語を使いこなせる人材はまだまだ足りていません。また、プログラミング能力や英語力は一部の人だけが持つ特別なスキルというより、今後社会人として仕事をしていく上での必須スキルとなっていくでしょう。

IT業界の動向をみてみると、海外の会社にプログラミングを業務委託するケース(オフショア)が大変増えてきています。日本の会社で働く場合も、海外の委託先と円滑なコミュニケーションを取るためには英語力が必要になるかもしれません。

IT業界以外で働く場合も、今や業務の中でシステムを使わない日はなく、顧客へのアプローチをWebやSNSなどのインターネット上で行うのが主流となっています。プログラミングの経験やプログラミング的思考は、誰もが持っておいて損はないスキルです。このように、IT化やグローバル化が進んだ現代では、プログラミングや英語のスキルは有効であることから、同時に学べる「プログラミング×英会話」のカリキュラムが注目されています。

プログラミングと英語はセットで習得すべき?

プログラミングと英語はセットで習得するのがおすすめです。もちろんプログラミングと英語をそれぞれ別々に習得することもできますが、別々に学ぶことで時間やお金が余計にかかってしまう場合があります。

実際のところ、中学校から高校、はたまた大学まで、多くの時間をかけて英語を学んできたにもかかわらず、多くの日本人は流ちょうに英語を話せません。中には苦手意識を持っている人も少なくないはずです。もし、子供のころから、英語を使いこなして何かをやりとげる経験を積めば、今後の自信にもつながります。

プログラミング言語には英単語が使われており、英語学習との相性は大変良好です。さらにプログラミングを試行錯誤する過程で英会話のスキルも身につきます。プログラミングと英語をセットで習得すれば、より効率的に学ぶことができるでしょう。

英語がプログラミング学習で役立つ5の理由

英語がプログラミング学習に役立つのは、英語とプログラミングが密接に関係しているからです。

英語が理解できると、プログラミング学習の選択肢が増えたり、プログラミング言語の理解が早まったり、さらには最新情報や役立つ情報をより理解しやすくなったりします。また海外の多くの情報も得られるため、+αのスキルも身につきます。英語がプログラミング学習に役立つ5つの理由を、一つずつ見ていきましょう。

プログラミング学習の選択肢が増える

プログラミング言語の大部分は海外で開発されています。そのため、プログラミング言語についての情報や実用書などは、英語で書かれたものがほとんどです。もちろん、日本語に翻訳されたものや日本語で書かれた解説書などもあります。

英語がわからないとプログラミング学習ができないわけではありませんが、英語が理解できると圧倒的にプログラミング学習が有利となります。日本ではまだあまり知られていないプログラミング言語を学びたいと思ったとき、英語ができればすぐにでも学べるので、プログラミング学習の選択肢が増えるでしょう。

プログラミング言語の理解が早まる

プログラミング言語はコンピューターにどのような動きをしてほしいか、その手順や方法について伝えるための人工の言語です。そしてプログラミング言語には多くの「英単語」が使われています。

例えば、もし●●であれば■■をしなさい、この命令には「if(もし~ならば)」が使われる場合が多いのですが、英単語が分かっているとどの英単語を用いればいいか、プログラミング言語をより早く理解できます。