2020年から小学校で「英語」と「プログラミング教育」が必修となり、小学生のうちから英語でコミュニケーションできるようになることや、プログラミング思考を育むことが重要視されています。小さなお子さんや小学生のお子さんを持つ親御さんは、英語やプログラミングを習わせた方がいいの?と悩んでいる方もいるかもしれません。実は英語とプログラミングには密接な関係があり、プログラミングと英語を同時に学ぶことが注目されています。
この記事では、英語がプログラミングで役立つ5つの理由と必要な英語スキルや学習方法についてまとめていきます。
最新情報や役立つ情報を理解しやすい
MicrosoftやGoogle、Appleなど、IT技術のほとんどはアメリカで発展しています。
プログラミング技術の最新情報や何か困ったときに役立つ情報などは、技術者同士の共通言語である英語で行われることがほとんどです。もちろん英語の本などは日本語に翻訳されることもありますし、技術情報も翻訳を待てばよいのですが、時間がかかってしまいます。英語がわかれば英語で発信された最新情報や役立つ情報をすぐ理解することが可能です。
海外の情報も得ることができる
プログラミング言語は海外で開発されているものが多く、IT技術者たちの活発なコミュニティも英語でやりとりされています。英語がわかれば、海外で発信されている情報をより多く得られるため、日本語だけの環境よりも、知識量が格段に増えるでしょう。
インターネットは世界中でつながっていますが、日本語だけの理解だと、日本語での情報しかアクセスできません。海外の情報のほとんどは英語で発信されています。したがって英語がわかると海外の情報も読みとけますし、英語を使って質問をしたり情報交換をしたりすることも可能です。
+αのスキルが身につく
英語でプログラミング学習をすれば、おのずと英語読解力を鍛えられます。英語単体を学ぶのではなく、英語「で」プログラミングを学ぶことで、より実践的な英語読解力や英語でのライティングスキルなど、+αのスキルが身に付くでしょう。プログラミングのために英語を習得していたつもりが、実際に英文を読んだり、英語で書いたり、聞いたりなど、意外な場面でスキルを役立てることも。今後ますます英語の重要性は高まるため、プログラミングの学習を通して、より高度な英語のスキルを身につけていきましょう。
プログラミングを学ぶために必要な英語スキル
プログラミング学習には必ずしも英語スキルが必要ではありません。なぜなら、たとえ英単語の意味を忘れたとしても、プログラミング言語として再度覚えればいいからです。子供がプログラミング言語を学ぶ際、英語が理解できていなくてもプログラミング学習はできます。
しかし英語とプログラミング言語は密接に関係しているため、英語スキルがあるとよりスムーズにプログラミングを学べるメリットがあります。2つのスキルを同時に高めていけることはメリットが大きいですよね。
覚えておきたい英単語は?
プログラミングを学ぶために高度な英語スキルは必要ありません。中学校レベルの英語スキルがあれば十分であり、子供の場合はこれから英語スキルを学んでいけば大丈夫です。
プログラミングにどのような英単語が使われるのが具体的にみていきましょう。プログラミング言語によって使い方は変わってきますので、ここではイメージとして英単語がどのようにプログラミングで使われているのか解説します。
- 【count】数える、回数:文字列や要素を数えるとき
- 【empty】空:要素の長さが0かどうかを判別するとき
- 【input】入力:システムを使う人に何かの文字や数値を入力してほしいとき
- 【remove】削除する:要素を削除するとき
- 【update】更新する:データベースに登録されているデータを更新するとき
ほんの一例ですが、このように基本的な英単語がプログラミング言語には使われています。
プログラミング×英会話は独学より、しっかりとした教材を用いて学ぼう!
プログラミングと英会話は、YouTubeなどでさまざまな海外の学習動画を見たり、英語で書かれた本を読んだりして一緒に学べます。独学でも可能ですが、プログラミングと英会話を両方同時に習得できる、しっかりとした教材を用いて学ぶのがおすすめです。というのも、教材を用いて基礎を固めていったほうが長い目で見ると近道になるからです。
特に、プログラミングと英会話を同時に子供に学習させる場合は、発達段階に応じた適切な教材を選択する必要があります。万が一、発達段階を考慮しないで教材を選んだ場合、逆に子供に苦手意識を植え付けてしまうかもしれません。
まだプログラミングに触れたことのない小さなお子さんの場合は、楽しく遊んでいるうちにいつのまにかプログラミングや英会話を覚えられるカリキュラムがいいでしょう。基礎となるプログラミング的思考やベースとなる英語スキルを楽しく身につけられれば、その後お子さん自身が自らの意思で深い学びへと進んでいけるでしょう。