これからの社会人の必須スキルと言われている「課題解決力」。なんとなくイメージは湧いても、いざ説明するのは難しいのではないでしょうか。課題解決力とは今発生している問題を解決する力というより、問題が発生している現状をあるべき姿に変えるといったような課題を解決できる力のことです。

課題の大小に関わらずビジネスシーンでは必要な力ですが、課題解決力のある人材は少ないため貴重なスキルともいえます。この記事で課題解決力とは何なのか、子どもが課題解決力を身につけるにはどうしたらよいかを、一緒に学んでいきましょう。

子どもが課題解決力を身につけるコツ&教え方

子どもが課題解決力を身につけるコツや考え方には、以下のようなポイントがあります。

  • 課題解決までの道のりを正しく教える
  • 日常生活の中で実践を重ねる
  • 親子でコミュニケーションをとる
  • 時には子どもを見守る姿勢が大切
  • 失敗は学びになることを伝える
  • プログラミングに挑戦する

1.課題解決までの道のりを正しく教える

課題解決までの道のりを分かりやすい言葉で正しく教えてあげましょう。子どもに抽象的な説明をしても理解できないことが多いため、具体的かつ分かりやすい言葉を使って説明してみてください。

またすぐに身につく力ではないため、課題解決のプロセスを繰り返し経験する必要があります。

2.日常生活の中で実践を重ねる

繰り返し課題解決のプロセスを経験するためには、日常生活の中での実践が最適です。例えば、料理やお菓子作りでは、簡単なレシピから始めて少しずつ難易度を上げると、上手くできないメニューも出てくるでしょう。そんなときは「何が課題なのか・現状はどうか・どんな解決策があるか・実行してみてどうか」を実践してみるチャンスです。

3.親子でコミュニケーションをとる

課題解決力を身につけるには、親子のコミュニケーションも大切です。課題解決力はひとりで調べたり悩んだりするだけではなく、対話が重要になってきます。実際のビジネスシーンでも、問題が起きる現場にはさまざまな関係者がいるため、対話をしながら課題を発見して解決することになります。

親のさりげないサポートはもちろん、親子のコミュニケーションは課題解決力を鍛えるためにとても重要です。

4.時には子どもを見守る姿勢が大切

子どもに課題解決のためのプロセスを教えたり、対話をしながら解決策を見つけたりすることはもちろん重要ですが、時には子どもを見守る姿勢も大切です。子どもが自分で考えて、自分で計画し、自分で実行することでしか、課題解決力は鍛えられません。そのためには、待つ時間も必要になります。手助けをするタイミングなのか、じっと見守るタイミングなのか、子どもの様子を観察しながらその都度判断しましょう。

5.失敗は学びになることを伝える

課題解決力を身につけるために、失敗は学びになることを子どもに伝えることも大切です。失敗無くして課題解決力は育ちません。子どもの個性や性格によりますが、今の子どもたちは失敗を恐れる傾向がみられます。しかし、本当は失敗の中にこそ学びがあります。失敗をおそれるのは「何がどれくらいできるか」のモノサシで測る今の世の中の空気を敏感に感じているからかもしれません。親がはっきりと「失敗してもいいんだよ」「失敗することは大切だよ」と伝えてあげると子どもも安心して挑戦できるでしょう。

6.プログラミングに挑戦する

課題解決力を身につけるには、プログラミングに挑戦することもひとつの方法です。プログラミングはトライアンドエラーの繰り返しです。プログラミングでゲームやアニメーションなどを作る際に、課題を発見して現状を分析し解決策を考える過程は必ず出てくるでしょう。楽しみつつ時に苦労しながらも作品を作り上げられたら、子どもの大きな学びになるはずです。

子どもの課題解決力を育てるときの注意点

子どもの課題解決力を育てるためには、注意が必要なことがあります。無意識の行動にもぜひ気をつけてみてください。

すぐに答えを教えない

何かの課題に取り組むときに「答え」を教えてしまうと、課題解決力が育ちません。親の忍耐力が試される場面ですが、今は課題解決力を育てるプロセスだと意識して、子どものペースを尊重しましょう。

子どもの性格にもよりますが、一部の教育法では子どもたちに「答えは必ずある」「早く答えを出した方がえらい」と勘違いさせるものもあります。また学校の授業の中でも計算ドリルで速さを競うといった、学校や先生のスタンスによっては子どもに誤解を与えかねない学習方法もあります。

課題解決力を育むという観点からは、むしろじっくりと自分で考えて答えを導き出したプロセスが大切です。現代はスマホやタブレットを開いて検索すれば、瞬時に知りたいことが見つかる時代です。深い学びにつながるように、自分の頭で考える練習を意図的に子どもたちにさせてあげましょう。

できないことを責めない

大人から見て簡単そうな課題であれば「なんでできないの」と思わず子どもを責める言葉を口にしてしまうかもしれません。軽い気持ちで言っただけかもしれませんが、できないことを責めないようにしましょう。

課題解決力を育むのは時間がかかります。また自由な発想や新しい視点をもつことも大切です。もし自分の出した答えやアイデアをすぐに否定されたり、できないことを責められたりしたら子どもは萎縮してしまいます。

できないことを責めるのではなく、できたことに着目してあげてください。また、たとえ答えが間違っていたとしても考えるプロセスを踏めたことを褒めてあげましょう。

子どもの課題解決力を育てるなら『Wonder Code』

子どもに課題解決力を身につけてほしいなら『Wonder Code』がおすすめです。『Wonder Code』の教室では英語でプログラミングを学べます。遊びを通してプログラミングを学べる仕掛けが盛りだくさんです。

指導者が答えを教えるのではなく、子どもが自ら考えて課題を解決するように促すようなスタイルです。プログラミング学習そのものが課題解決力を身につけられるプロセスであり、『Wonder Code』の教室では21世紀型スキルを育むカリキュラムが実施されています。

親だけで子どもの課題解決力を鍛えていこうとするのは大変ですよね。少しでも興味を持った方は、ぜひ資料請求や教室の無料体験を試してみてはいかがでしょうか。