ITリテラシーは持っているだけでも意味がある

ITリテラシーには情報の活用力が含まれていることもあり、プログラマーやエンジニアなどのIT人材だけに必要だと考える人がいるかもしれません。しかし、結論をいうと、ITリテラシーは誰もが持っていた方がいい力だといわれています。

その理由としては、以下の3点が挙げられます。

  • 変化に遅れず正しい情報を入手できるから
  • 生活をより便利で豊かにできるから
  • トラブルに巻き込まれないようになるから

今後もさらに情報量が増えていき、世の中は大きく変化していくでしょう。そのようななかで、膨大な情報量に流されることなく、みずから正しい情報を入手して考え行動する力が求められているのです。

ITリテラシーを身につけ生活に活かせれば、ITの恩恵を受けられることでしょう。

子どものITリテラシーを養う教育方法5選

子どものITリテラシーを養う場合は、情報化の時代におけるリスクをわかりやすく伝え、トラブルを招いたり巻き込まれたりしないように教える姿勢が大切です。ここでは子どものITリテラシーを養う教育方法を5つ紹介しますので、情報に関する正しい知識や活用力などを身につけさせましょう。

自分で調べることを習慣化させる

子どもにITリテラシーを身につけさせたいと考える場合は、調べものをする際にパソコンやスマートフォンなどを使わせてみることをおすすめします。

学習内容でわからないことや知らない言葉などを辞書で確認するのは大切ですが、インターネットで調べることを並行させると、効率的にITリテラシーを養えるでしょう。

また、数多くのサイトや情報を比較することで、正しくわかりやすい情報を選択する力も身につきます。

学習にIT技術を取り入れる

ITリテラシーのうちITの活用力を上げるには、実際にITを通して学習する方法が効率的だと考えられます。

たとえば、eラーニングや動画学習、映像で学べるVR学習などがこれにあたります。また、プログラミング学習やゲームアプリを使った学習なども、ITリテラシーを養ううえで有効でしょう。

教科書以外の多様な媒体や方法を用いて学ぶことで、おのずとITリテラシーが習得できると考えられます。

事前にインターネットと現実世界は違うことを教える

ITと連動させた学びは子どもの関心を高めITリテラシーの定着を図れますが、事前にリアルとバーチャルの区別を教える必要があることは念頭に置いておきましょう。

VRゴーグルをつければ現実世界に仮想のキャラクターが現れやり取りできるといったように、現代ではリアルとバーチャルの融合が可能となっています。そのため、バーチャルの世界に入り込み過ぎると、ときに間違った行動に走ってしまうかもしれません。

このような状態を回避するためには事前にインターネットと現実世界の違いを教えたり、現実世界における体験的な活動を増やしたりする努力が必要でしょう。

親子で一緒にパソコンを使う時間を作る

ITリテラシーを学ぶ過程で、IT機器を使う機会は増えてくるものです。ただし、子どもだけに使わせると思わぬリスクを招くことがあるかもしれません。たとえば、インターネットに慣れておらずITリテラシーがほとんどない場合、子どもが個人情報を入力したりスパムメールを開いたりする恐れがあります。

このようなリスクをできるだけ回避するには、親子で一緒にパソコンを使う時間を作るようにすることが重要でしょう。親が良質なWebサイトやスパムメールの見分け方などを直接教えると、子どものITリテラシーが自然に養われるようになるのです。

子どもの知的好奇心をITで昇華させる

子どもはもともと好奇心が旺盛で、一旦何かに興味を抱けばどんどん知的好奇心を高めていくことも少なくはありません。そのため、子どもの興味や関心を広げるのにITを活用するというのも、有効な方法になるでしょう。

たとえば昆虫が好きな子に、図鑑のほかにインターネットで調べる方法を教えれば、興味の幅を広げつつ同時にITリテラシーも養えます。

知的好奇心を育むと同時にITリテラシーを身につけさせる視点を持てば、子どもの知性を効率よく伸ばしていけるでしょう。

子どもがインターネットと触れ合うときの注意点

子どもにITリテラシーを習得させたい場合、すべてを任せっきりにするのはよくありません。リスクを回避するためにも親子でインターネットに触れる機会を設定し、正しくITリテラシーを身につける必要があるでしょう。

ここでは、子どもがインターネットと触れ合う際に気をつけるべき点を解説します。パソコンだけでなくスマートフォンを介して招くリスクもあるため、以下の4点を確認したうえでITリテラシーを育てていきましょう。

実名登録の危険性を教える

子どもがインターネットを使う場合、Webサイト上で個人情報を登録するケースがあるかもしれません。実名登録には危険性もあるため、プライバシーが侵されたり悪用されたりする場合があることを伝える必要があります。

たとえば、親子で次の約束事を決めておくといいでしょう。

  • 安易に個人情報を教えない
  • 違和感があれば親にすぐ伝える

また、実名以外の個人情報、たとえば電話番号や住所などの入力を求められる場合も、基本的には親に相談するルールを設けるとリスクを回避しやすくなります。

撮影物の投稿時はチェックする

子どもがインターネットを使う場合、写真を自由に投稿させるのはあまりおすすめできません。実名や住所などの個人情報と同様に写真には肖像権があり、プライバシーの問題に関わる旨を子どもに伝える必要があります。

たとえば、SNSなどの投稿に関しては、以下の3点を子どもと確認しましょう。

  • 友達を写す場合は同意を得る
  • 個人情報が特定されないようにする
  • 写り込んでいるものに問題がないかどうかを確認する

特に第三者と撮った写真をインスタグラムに投稿することは、トラブルを招く恐れがあります。誹謗中傷にさらされる危険もあるため、投稿時は親が必ずチェックしましょう。

お金のやり取りは原則NG

ITリテラシーを身につけさせたいと思い、子どもにキャッシュレス決済などを教えたい人もいるかもしれませんが、お金のやり取りは原則NGにしておいたほうがいいでしょう。

たとえばQRコード決済などを子どもに使わせる場合、親の知らないところで友達と貸し借りをしてトラブルを招くかもしれません。ゲームをする子であれば、端末からゲームアイテムなどを簡単に購入するケースもあるでしょう。

子どもにスマートフォンなどを持たせる場合は「トラブルになる可能性がある」と認識し、親が子どもの使い方などを把握するようにする必要があります。

IT機器の取り扱い方法を教える

子どもは意外に自分ひとりでもIT機器を使えるものですが、正しい使い方ができているとは限りません。ITリテラシーを育てるには、大人が取り扱い方法を教える必要があるでしょう。

たとえばパソコンのキーを打つ際は、ホームポジションなどを確認することをおすすめします。その際、ゲーム的な要素を用いながらタイピングを教えるのも一つの方法です。

パソコンの基本的な操作やツール・アプリの使い方など、ITリテラシーを身につけるには多くのことを覚えなければなりません。機器を自由に使えるようになるまで、親が随時フォローしていきましょう。

子どもが被害者・加害者にならないために近くで見守ろう

ITリテラシーを養うには、子どもがインターネット上で被害者や加害者にならないための対策が重要です。たとえば、次のような姿勢で親が子どもを見守るといいでしょう。

  • 子どもがITを扱う場合は親がそばにいるようにする
  • 子どもに質問されたら必ず答える
  • 困ったら親に相談できる雰囲気をつくる

これら3点を子どもと確認したうえで、スマートフォンやパソコンなどを使わせるのです。

また、ITリテラシーを高めるために、IT技術そのものを身につける機会を設定するのもいいでしょう。被害者や加害者にならないためには、ITを恐れるよりもITの学習を進めてスペシャリストになった方が、リスクやトラブルを回避できると考えられます。

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ITリテラシーを高めれば、IT関連で悩んだりトラブルに巻き込まれたりせず、新たな技術を開発したり課題を迅速に解決したりできるようになります。

これからの時代においては、エンジニアやプログラマーをめざす子ども以外も、ITリテラシーをしっかり身につけた方が職業選択の幅を広げられることでしょう。

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