子どものネットリテラシーを高める6つの方法
これまでインターネットの危険とリスクについてお伝えしてきましたが、もちろんインターネットはこれからの時代必須の便利なツールです。ネットリテラシーを高めてインターネットと上手に付き合っていくコツを知っておきましょう。
ネットリテラシーとは、インターネットを利用する全ての人に求められるものです。子どものネットリテラシーを高めるためには、まずは保護者も一緒に学ぶことが近道になります。親子で一緒に楽しみながら学ぶこと、一度ではなく定期的に繰り返し学ぶことを意識しながら取り組んでいきましょう。
匿名でも個人情報を特定される場合があることを教える
最初に知っておきたいのが、インターネットの危険性です。「匿名だから」「すぐに削除できる」と安易にモラルに欠ける内容を発信してしまうと、トラブルに結びつきます。
自分自身や大切な人を守るためにも、ルールとマナーを守ってインターネットを使うことがネットリテラシーの要です。自分だけではなく、友だちや家族の大切な情報が間違った使われ方をされないよう、どのような配慮が必要なのかをしっかりと考えておきましょう。
ネットの世界に慣れるまでは一緒に使うこと
小さいうちは複雑な操作を身につけさせるのは難しいでしょう。しかし、成長と共に子ども自身で端末を操作できるようになっていきます。そのスピードの速さに大人は驚くことでしょう。
ネットリテラシーが低いがゆえに、故意でなくても危険なサイトにアクセスしてしまったり課金してしまったりすることが起こる可能性があります。インターネットの世界に慣れるまでは大人の管理下で使用させるようにしましょう。一緒に使っているうちに、子どもの使い方で危うい部分や注意すべき点が見えてくることがあります。
また、大人と一緒に使うことを基本としていれば、困ったときには助けを求めることが習慣化されるでしょう。
子どもとの間にルールを作る
子ども専用の端末を与えたり、一人で使う機会が増えてきたりしたときこそ、親子でルールをしっかりと決めておくことが必要です。使用する時間、勝手にダウンロードしない、必要な情報のみを調べるなど、ルールを決めておきましょう。
ネットリテラシーを身につけて、子どもにルールを守ってもらうためには、大人が見本となるような行動で示すことが必要です。また、一方的にルールを押し付けるのではなく話し合って決めておくと、子ども自身が守りやすくなります。
そしてここでも何より大切なルールは、何か少しでもおかしいなと感じたら隠さずに親に相談すること。子どもだけでは解決できないこともあるので、安心して話せる環境を整えておきましょう。
ネットのメリット・デメリットを最初に伝える
ネットリテラシーを学ぶにあたり、その第一歩がメリットとデメリットを正しく知ることです。
これまで伝えてきたデメリットの部分はもちろん、なぜインターネットが必要なのかというメリットも正しく伝えていきましょう。これからの時代、インターネットは欠かせないものであり、生活するうえで必要なツールとなるでしょう。インターネットに関連した事件が報道されると、どうしても危険性に目が向きやすくなりますが、メリットがあるからこそ学ぶべき存在でもあるのです。
インターネットを使うことで何ができるのか、今後どのように変わっていくのかなどを子どもと一緒に考える時間を持つのも良いでしょう。
ネット詐欺・犯罪などトラブルを教えておく
ネット詐欺や犯罪など実際に起こったトラブルは自分に置き換えやすく、子どもが自分で考える良いきっかけとなります。どの部分が間違っていたのか、どうしたら良かったのかなどをクイズ形式で考えるのも、子どもが楽しく学べる方法の一つです。
ただし、怖い記憶はこどもにとって刺激も強く残りやすいものです。必要以上に恐怖心を与えたり、インターネットへの不信感をあおったりしないよう注意しましょう。
ネットリテラシーは、メリットとデメリット両面を知ることが重要なのです。
信ぴょう性のある情報の見極め方を教える
インターネットには、数多くの情報があります。子どもが学校の宿題などで何かを調べるときには、信ぴょう性の高い情報の見極め方を伝えていきましょう。
- 多くの情報を比較する
- 本や新聞などからも調べる
- 公共機関や専門サイトから調べる
このように一つの情報から判断せず、たくさんの情報から自分自身で信ぴょう性の高い情報を選び取る力が今後の力につながっていくでしょう。ネットリテラシーを高めるには、すぐに答えを与えず、子ども自身が調べる過程を見守ることも必要です。
これからの時代、子どものネットリテラシー向上は重要な教育
インターネットが身近にある環境で当たり前のように育ち、これからの時代を生きていく子どもたちにとって「ネットリテラシー」は今以上に必要とされていくでしょう。
内閣府が発表している『令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査』では小学生(10歳以上)~高校生のインターネット利用率は97.7%となっており、ほとんどの子どもがインターネットを利用していることが分かります。一方で、無知がゆえに子どもがインターネットにおけるトラブルに巻き込まれる件数も増えているのです。
ネットリテラシーは、見えにくい能力でもあります。しかし、小学校でもネットリテラシー教育が取り入れられるなど求められる年齢も年々下がっています。ネットリテラシーの早期教育は今後もっと重要視されていくでしょう。
ネットリテラシーとは、今後インターネットの進化にともない、より高く求められる能力となっていくことは間違いありません。インターネットと上手に付き合っていく能力をしっかりと身につけ、世界で活躍できる子どもたちの未来を広げましょう。
これからの時代に役立つスキルを身につけるなら『Wonder Code』
世界中とつながるインターネットは、これからの時代を生きていく子どもたちにとって避けて通ることはできません。可能性や楽しさ、危険性や怖さを理解した上で、正しくインターネットと付き合っていきましょう。
今回ご紹介したネットリテラシーは、インターネットのみにとどまらず、幅広い分野で相手の立場を考えた思考にもつながる能力です。情報を受信するだけではなく、正しい情報を発信するためにもプログラミングの技術とネットリテラシーをあわせ持つことが重要です。
『Wonder Code』では、これからの時代に合わせた技術と能力を育成します。これからのIT時代を生き抜く子どもたちの未来を一緒に広げていきましょう。