子どもの問題解決能力を高める3つの教育法

問題解決能力を身につけるためには、子どもの頃からの日常生活内での過ごし方が大きく関わってきます。幼少期からの日常的な習慣の中で、子どもへの接し方を考えてみる必要があるでしょう。

子どもの頃から問題解決能力を身につけておけば、あらゆる困難や失敗に遭遇しても、自分で解決しながら前向きな思考を持って生きていけるはずです。迷ったときにはどの道をえらべば良いのか、失敗したときにどう立ち直るかなどは、全て経験により覚えていくものです。

これから紹介する3つのポイントをふまえて、子どものうちから問題解決能力を高められるような経験をさせてあげましょう。

問題や感情を可視化させる習慣をつける

問題解決能力を高めるには、「目標を設定して逆算することが得意」の見出しでも伝えたように、目的・プロセス・実際の行動といった要素を明確にすることが大切です。要するに、問題が起こった際にあらゆる項目を可視化する力が必要となるでしょう。

可視化とは、目に見えない物を見える状況にし、誰が見てもわかりやすく整えることを意味します。子どもの日常の中で問題が起こったとき、まずは「何が起きているのか」や「どうして起きたのか」「どうしたら解決につながるか」などを分析し、あらゆる問題を分解して考える習慣をつけさせていきましょう。

なお、問題を分解し可視化するためには、子どもの意見を聞きながら文字でまとめてあげる方法もおすすめです。可視化する作業は問題を誰にでもわかりやすくするだけでなく、自分が全体を整理して考えることにも役立つでしょう。

問題解決のために必要な順番を考えてもらう

問題を捉えて可視化した次のステップは、問題解決へのプロセスを考えることです。どのような順番で行動していけば良いのかを考えることは、あらゆる場面で必要な先読みの能力にもつながっていきます。子どもがこの順番を考えるためには、日頃から考える癖をつけさせることが大切です。

例えば、朝の身支度で出発時間を設定してそのために必要な行動を考えるなど、身近で考えやすい状況から始めるのが良いでしょう。また、子どもが自ら順番を考えるには、両親の質問の仕方も重要となります。例えば「最初に何をする?」「次はどうしようか?」などと伝え、子ども自身が考えるような言葉を選んでサポートしていきましょう。

物事を順序だてて考える習慣が、問題解決能力を大きく伸ばす鍵となります。この順番は人によって違ったり、間違えたりすることもあるかもしれません。しかし、間違えたらやり直せば良いという気持ちも一緒に身につけていくことで、遠回りしたとしても問題解決に前向きに立ち向かう精神を育めます。

子どもの行動を先回りせず、主体性を育む

小学生・中学生と成長するにつれて親は子どもに思い通りの返答を求めてしまいがちですが、最も重要なことは、大人が答えを出さないこと子ども自身の考えを受け止めることです。

問題が起きたときや失敗したときには、子ども自身が極端に落ち込んでしまうこともあるでしょう。そのようなときに大人はすぐに助けてあげたいと思ってしまいますが、そこを耐えて子ども自身が自分で答えを導き出せるよう、サポートしてあげる必要があります。

「どうしてうまくいかなかったんだろう?」「何か他の方法はあるかな?」などと伝え、子どもの主体性を育むことが大切です。子どもが主体となって問題に向き合ったあとは、「それは良い方法だね!」とか「あなたの考えで成功したね」などと褒めると良いでしょう。自分で解決したという実感こそが、子どもの問題解決能力を高めるのです。

問題解決能力を高めるためにプログラミングが注目されている理由

2020年度から、学校教育におけるプログラミング学習が必修化されました。小学生からプログラミングが必修化された背景には、今後のIT化社会に向けた人材育成の他に、プログラミング的思考を養うという目的があります。プログラミング的思考とは、物事を順序立てて捉え、結論を出すことです。このような物事を理論的に考えられる力は、今後更に求められるようになるでしょう。

特に小学校のプログラミング教育においては、パソコンなどのIT技術よりも、このプログラミング的思考の部分を重視して教育に取り込まれているようです。

プログラミングでは、一つひとつの作業をパズルのように組み合わせて目的に向かいます。その過程の中で、エラーが発生したときには何度でも作業をやり直します。このトライ&エラーの経験こそが、問題解決能力の向上に役立つため注目される教育となっているのです。

一見プログラミングとは関係なく思えるような行動も、このプログラミング的思考で考察していくことで、子どもたちの能力向上につながります。また、あらゆる問題の解決に向かって最後まであきらめずにやり遂げる思考を身につけるという意味でも、プログラミング教育が注目されているのです。

問題解決に必要な力を身につけるなら『Wonder Code』

今回は、問題解決能力が高い人の特徴やその高め方、プログラミングが注目されている理由などについて紹介しました。日常生活の中で、問題に出会わずに過ごすことはまずありません。大切なのは、問題が起きた際にいかに前向きに考え、解決しようとするかです。

物事を理論的に分解して考え、解決へのプロセスを導き出す能力は、これからの社会を生きていく上で役立つスキルとなるでしょう。

『Wonder Code』では、ロボットなどを使って、問題解決能力につながるプログラミング的思考を身につけられるカリキュラムを取り入れています。あらゆる問題に立ち向かい前向きに解決できる力を培うために、まずは無料体験や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。