【この記事の目次】
独学でプログラミングを学ぶ際の注意点
独学でプログラミングを習得したい場合、念頭におきたい点があります。ここで紹介するのは以下の4点です。
- 疑問を解決できる環境を用意する
- 学習書を丸暗記しようとしない
- 覚えたことはすぐにアウトプットする
- 自己アピールポイントを明確にしておく
親として独学でプログラミングを学ぶメリットと同様に注意すべき点を確認し、独学でプログラミングを学ぶ子どもを支えていきましょう。
疑問を解決できる環境を用意する
疑問を解決できる環境とは、独学でプログラミングを学ぶ子どもが、いつでもどこでも質問できる環境を指します。
プログラミングを独学で学べるからとはいえ、プログラミング初心者である小学生が、課題のすべてを独学で解決できるとは限りません。
このため、ときには無料あるいは有料の質問受付サービスを利用したりコミュ二ティサロンで独学の友達と交流したりして、プログラミングの課題をいつでも解決できる環境を整えておきましょう。
学習書を丸暗記しようとしない
プログラミングの学習書は、独学でプログラミングを学ぶ子どもにとっての指針となりますが、内容のすべてを丸暗記する必要はありません。
その理由は、丸暗記したからといってプログラミングスキルを向上させられないためです。プログラミングスキルはプログラミング言語を覚えることではなく、プログラミング言語を使ってプログラムを実際に作ること。
独学であっても、試行錯誤しながら最適なプログラミングを作るまでの過程が大切なのです。学習書を丸暗記するのは、実際のプログラミングにはあまり使えないといえるでしょう。
覚えたことはすぐにアウトプットする
プログラミングの学習書を独学で丸暗記したとしても、アウトプットしなければプログラミングは身につきません。学習書を使う場合は、読みながら実際にプログラミングしてみる過程が大切です。
独学で理解した内容をアウトプットすることで、プログラミングの学習内容を真に理解できます。また「ここまで読んだらまとめてプログラミングしてみよう」と考えるより、即アウトプットした方が記憶にとどめられるでしょう。
自己アピールポイントを明確にしておく
自己アピールポイントを明確にするのは、プログラミングの成果を将来に活かすうえで大切なポイントです。
たとえば就職活動の際にプログラミングスキルを伝えたくても、独学に関する情報だけでは正確に伝わりづらく、自己アピールできない可能性があります。
独学で習得したプログラミングスキルを明確にするには、ロボットやゲームなどの成果物を残したりプログラミング能力を図る検定試験を受けたりする必要があるでしょう。
子どもがプログラミングを学ぶ際に親が心がけたいポイント
小学生の子どもがプログラミングを独学で学ぶ場合、親の姿勢や家庭環境がポイントです。
子どもに独学でプログラミングを学ばせたいときは、親が過度に干渉したり強制したりしないようにしましょう。
また、プログラミングに集中できる環境を整えたり、たとえプログラミングに失敗したとしても温かくサポートし続けたりする姿勢が大切です。
ここで一旦、独学でプログラミングを始めるまでに親が心がけたいポイントを確認しましょう。
基本的に保護者は手を出さない
プログラミングスクールに通わせても、自宅でプログラミングする機会はあるでしょう。子どもが困っていれば助けてあげたいのが親心ですが、基本的に親は手を出さないことが大切です。
その理由は、プログラミング学習の目的に課題解決力や思考力の向上があるからです。親が手を出し過ぎれば、子どもはいつまでたっても課題を解決できないでしょう。
独学でプログラミングを習得させる場合も親は極力手を出さないように注意し、子どもがみずから考えたり試したりする姿勢を見守ることも必要です。
子どもに声をかけられるまで画面をのぞかない
子どもが独学でプログラミングを学んでいる場合は、画面をのぞかないようにします。子どもによっては親に見られることで気が散ったりプレッシャーに感じたりするでしょう。
試行錯誤しようにもなかなか課題を解決できない場合、子どもから声をかけられるかもしれません。その際はヒントを出しながら一緒に画面を共有することも必要です。
ただ、この場合でも淡々とサポートするだけにとどめ、子どもがプログラミングに集中できる雰囲気を作るようにしましょう。
完成品や子どもの感性に肯定的になる
子どもが独学でプログラミングを完成させた場合は、どのような作品であれ達成感を味わえるような声かけをします。
大人からすれば「もう少し〇〇した方がいい」と思うかもしれません。ただ、それを前面に出せば「せっかく作ったのに…」と子どもはがっかりします。
まずは、プログラミングを独学で構築した過程をほめます。また、基本的に子どもは大人よりも感性に優れている点を忘れずに、子どものさりげない工夫や発想をしっかり認めてあげましょう。
そもそもプログラマーってどんな仕事?将来性はある?
親御さんのなかには「プログラミングを作成するプログラマーとは、いったいどんな仕事?」といった疑問をもつことでしょう。
プログラマ―とは、コンピュータを動かすプログラミング言語を使ってさまざまなソフトやシステムを作成する人を指します。
これらのソフトやシステムはあらゆる場所で使われています。
たとえば次のようなものが挙げられます。
- テレビ
- スマホゲーム
- アプリ
- 電子レンジ
- 物流システム
- ATM
このようにプログラミングスキルを身につければ、ゲームやアプリ、システム開発に携わるプログラマーになれる可能性が広がります。つまり、プログラマーは将来性のある職業といえるでしょう。
プログラマーになるために必要なスキル
将来性のあるプログラマーになるためには、いくつか必要なスキルがあります。今回紹介するのは以下の5つのスキルです。
- 想像力
- 創造力
- 課題発見力
- 論理的思考力
- コミュニケーションスキル
自分がイメージしたものを形にするプログラミングは、人間のもつあらゆるスキルが必要であるといえるでしょう。知性と感性を融合させた人が、豊かな生活を実現させるソフトやシステムを開発できるのです。
プログラミングを学ばせる場合は、5つのスキルを育成することを意識していきましょう。
想像力
想像力とは、実在していないものを思い描く能力を指します。プログラマーは未だ見えない世界をイメージし動作に必要なプログラムを作っていくため、想像力がなければ難しい仕事です。
ただ、想像力はプログラミング学習を通して培えます。たとえば独学でプログラミングを学ぶ場合に「自分の作りたいプログラムは世の中をどのように変えるだろうか」「このプログラムはどのようなシステムとして応用できるか」などを想定するのです。
独学であろうとなかろうと想定しながらプログラミング学習を進めれば、プログラミングの可能性に気づいたり新しいアイデアを生み出したりできるでしょう。
創造力
創造力とはこれまでなかったものを創り出す能力を指し、プログラマーに必要なスキルの一つです。
想像力と創造力の違いは、たとえば「プログラミングでロボットを動かしたい」と思うのが想像力で、実際にプログラミング言語を使ってロボットを動かすためのプログラムを構築するのが創造力といえます。
プログラマーには、想像力と想像力の両方が必要で、どちらか欠けてもよりよいプログラミングを構築できないのです。
課題発見力
課題発見もプログラマーになるために必要な能力です。プログラマーの仕事に失敗はつきもの。とはいえ、失敗の原因である課題がどこにあるのか見えにくいケースがあります。
この場合、事象を客観視したり見方を変えたりする課題発見力が備わっていれば、どのプログラムが間違っているのか見つけられます。ミスがわかれば修正したり組み替えたりして正しいプログラミングに戻すことも可能でしょう。
プログラマーをめざす子どもがプログラミングを独学で始める際は、子ども自身が課題を発見する過程を大切にしましょう。
論理的思考力
プログラマーに必要な論理的思考力はプログラミングを通して養えるスキルであり、独学であっても学校やスクールを同じように習得できます。
プログラミングは、ある動作に必要なプログラミング言語を選択して順番に正しく並べる作業です。途中でミスがあれば原因を探り、場合によってはスタート地点に戻って再度組み替えねばなりません。
プログラマーをめざす場合は「何が必要でどう組み立てればよいのか」と考えたり、たとえ失敗しても「どこが悪くて何を変えればよいのか」と探ったりする習慣をつけましょう。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルもまた、プログラマーに必須のスキルです。
独学でプログラミングを学べると知れば「プログラマーは一人でやれる仕事」と思われがちです。ただ、実際の職場ではシステムエンジニアや営業パーソンなどと関わりながらシステムを開発する機会が多く、決して一人でやる仕事ではありません。
チームワークがあってこそよりよいプログラミングが構築できます。また、顧客や消費者の思いをくみ取れる力がなければニーズに合うプログラムはできないでしょう。
プログラミング学習で得られるスキルは、子どもの将来を豊かにする!
プログラミング学習を通して得られるスキルは、プログラマーに必要なスキルと同じです。分類すると次のようになります。
- 人間の感性や知性
- 人やモノとつながる力
これらは人間らしい力であり、子どもの将来をより豊かにするスキルといえるでしょう。
AI人工知能の技術革新が進む今、なかには「人間がAIに支配されるのではないか」といった危惧を抱く人々もいます。
しかし、実際は人間らしい感性や知性を発揮できる分野がプログラミングといえます。予測不可能な時代に生きるからこそ、見えないものを想像したりクリエイティブに新しいものを創り出したりする人間性が必要でしょう。
また、作る過程で必要なのは、論理的思考力や課題解決力など地道な知性の営みです。加えて感性や知性をつなげたり可能性をさらに広げたりするのが、コミュニケーションスキルといえます。
感性や知性、つながる力を基本にすれば、人間は今後も発展していくでしょう。プログラミングを学ぶのは未来を生きる子どもにとって重要であるといえるのです。
子どもが楽しくプログラミングを学ぶなら『Wonder Code』
プログラミングを独学で始めるのは、コストを削減しつつ自分のペースで学び続けられ、独学ならではの満足感を得られる点がメリットといえるでしょう。
独学でプログラミングを学ぶ場合、学習書を手元に置きながらアプリやサイト、ゲームなどを活用します。また、状況に応じて質問が可能なプログラミングスクールやオンラインスクールを併用すると、子どもは安心して学習を進められるでしょう。
ただ、独学の場合であっても、親が過度に干渉したりネガティブな言葉をかけたりしないことが大切です。また、学習書の丸暗記より実際にやってみることを重視し、失敗を恐れず試行錯誤の過程を踏めるようにサポートします。
WonderCodeでは、子どもが楽しくプログラミングを学べるカリキュラムを提供しています。子どもの可能性を広げるプログラミングを体験したい方はぜひ、WonderCodeまでお問い合わせください。