小学生向けの習いごとはたくさん…選ぶポイントは何?

小学校の入学と同時に、子どもの習い事を考え始める家庭も多いでしょう。子どもの習い事を決めるにあたって重要視するポイントはさまざまですが、子ども自身が楽しく継続できることが何より大切です。

今回は、子どもの習い事を決めるときのポイントや人気の習い事をご紹介します。子どもが自分で目標を設定するためにも、本人の興味や関心を優先しつつ、現実的に継続しやすい選択をしていきましょう。

子どもの習い事を決めるときのポイント

ここでは、子どもの習い事を決めるときのポイントをご紹介します。予算と時間の兼ね合いを考えると、子どもの習い事は1~2種類が限界だという家庭も多いものです。限られた貴重な子どもの時間をどのように過ごすか、子どもと相談しながら慎重に決めていきましょう。

学校の勉強や受験に反映されるか

子どもの習い事を決める基準として挙げられるのが、学校の勉強や受験に反映されるかどうかという点です。もちろん子どもが習い事を楽しめることは大切ですが、本業である学業に反映されるのであれば、保護者もより安心して送り出せますよね。

勉強や受験に必要な能力は、継続力や忍耐力・思考力・問題解決能力などです。子どもが自分自身で課題を見つけ、目標達成に向かってコツコツと努力できる習い事が理想的だといえるでしょう。座学に限らず、発表会やテストなどが設けられている習い事をおすすめします。

社会に出ても役立つ能力が身につくか

子どもの頃に培った能力は、大人になっても忘れずに体や頭に残っているものです。そのため、子ども時代の習い事は社会に出ても役立つスキルとなるものを選ぶことを推奨します。例えば文字を綺麗に書けるスキルや外国語を喋るスキルは、キャリアアップやイメージアップにもつながりますよね。

社会で役立つ能力というと専門的なスキルを思い描くかもしれませんが、コミュニケーション能力や行動力などの汎用的なスキルも含まれます。子どもの特性を見極めながら、さらに伸ばしたい能力やフォローしたい能力などを分析して、適切な習い事を選んでいきましょう。

子ども自身が楽しんで習い続けられるか

子どもの習い事を決める際に最も重要といえる点が、子ども自身が楽しんで習い続けられることです。どれほど人気がある習い事でも、知名度が高いスクールでも、子ども自身が楽しめていなければ身につきません。家で学習を復習するモチベーションも湧かないため、学習効果が下がってしまうことでしょう。

反対に、子ども自身が能動的に学ぶ意欲があれば、月謝や学習時間以上の成果を持ち帰ってくれます。子どもにとって、「もっと知りたい」という気持ちは学習のために欠かせない原動力です。まずは子ども自身にどんな習い事がしたいのかを聞き、可能な限り意思を尊重していきましょう。

学習の進捗を保護者が理解できるか

習い事で実際に学ぶのは子どもですが、保護者が学習の進捗を理解しやすいことも大切です。子どもの成長の状態がわからないと、このまま継続させるべきかどうかの判断がつきません。特に保護者が未経験の分野になると、子ども本人が「上達している」といっていても、実際のところはわかりませんよね。

そのため、定期的に進捗が分かるテストを設けている習い事や、保護者にも分かりやすい成績レポートを受け取れるスクールなどがおすすめです。また多くのスポーツの習い事のように、子どもが活動している姿を保護者が確認しやすい環境もよいでしょう。

現実的に継続が可能か

保護者としては、子どもがやりたい習い事であれば何でもやらせてあげたい気持ちがありますよね。しかし、実際は時間・お金・子どもの関心・スクールとの距離など、さまざま課題が生じます。習い事を決める際は、現実的に継続が可能であるかを考えて選択する必要があるのです。

子どもの目線に立ったときに気に留めたいのは、スクールや教室と自宅との距離感です。学校や部活が終わった後に通えるような距離なのかどうかや、帰宅の時間帯における安全性などを考慮しましょう。また、中学・高校と進学するにつれてライフスタイルが変わったときに、対応してもらえるかどうかも重要です。

習い事を始める年齢&月謝の目安は?

子どもに習い事をさせるにあたって、1~2歳頃から幼児教室に通わせる家庭も少なくはありませんが、多くの家庭では3~6歳頃から習い事を始める傾向にあります。なお、早い家庭では0歳からベビースクールに通わせるというケースも。

習い事の月謝は、1万円~1万6,000円程度が目安だといわれています。ただし習い事によっては、教材費やユニフォーム費用などが必要になることもあるため、資料請求や説明会などを活用して全体の費用を確認しておくとよいでしょう。

【小学生向け】子どもにおすすめの習い事7選

ここでは、小学生の子どもにおすすめの習い事を7つご紹介します。もちろん、すべての習い事にメリットや学びがありますが、定番の習い事はスクールも多く継続しやすいことが魅力です。予算と距離感との兼ね合いなども考えながら、子どもの将来に役立つスキルを養いましょう。

英会話

子どもにおすすめの習い事としてまず挙げられるのが、英会話です。グローバル化が加速する昨今では、社会で活躍するために最低限の英会話力を身につけることはマストだといえるでしょう。日本における義務教育では、一定の英語力は養えますが、実践を伴う英会話力は身につきにくい傾向にあります。

知識として学んだ英語力を英会話力としてアウトプットするためには、家庭学習や習い事によるフォローが必要です。子ども向け英会話スクールでは同年代の子どもたちと楽しく実践力を養えるだけではなく、ネイティブ話者の講師とのコミュニケーションの中で、社会で役立つ言語スキルを習得できることでしょう。

プログラミング

今、子どもの習い事として大注目を浴びているのがプログラミングです。プログラミングは、社会で活躍するための幅広いスキルを与えてくれます。例えば、論理的思考力・課題発見能力・問題解決能力・想像力・創造力などが身につくスキルとして挙げられます。

情報化が進む昨今で求められるのは、一つの課題に対して複数の回答を考えられる能力や、目的達成のための最短ルートを思考できる能力です。プログラミングは実践の中で多方面の能力を伸ばせるだけではなく、ものづくりやデジタル面への知識・関心にも結びつくでしょう。