習い事でSTEM教育を取り入れる3つの方法

21世紀型のスキルを育む教育として注目を集めているSTEM教育は、子どもの習い事の分野でも広がりを見せています。STEMの学習は学習といっても難しい勉強というイメージではなく、子どもたちの知的好奇心をくすぐりながら楽しめる分野がたくさんあります。

子どもの興味や通いやすさ、続けやすさなどに合わせてSTEM教育を選びましょう。

STEM教育の学習キット

家の近くにSTEMを学べる教室がなくても心配いりません。気軽に始められるのが、学習キットを用いた通信教育です。毎月キットや課題が送られてきたり、オンラインでのプライベート、グループレッスンを受けられたりするものまであります。

通信教育の内容によって、小さい子どもが取り組むには難しいものがあるため、保護者のサポートが必要になることも考えられます。しかし慣れてくると、自分で進めていけるようになるでしょう。また、送迎の心配や時間にとらわれずにじっくりと取り組めるのもSTEM学習キットで学ぶメリットです。

プログラミング学習

2020年から小学校でも必修化され、プログラミング教室は習い事としても注目を集めています。プログラミング教室ではプログラミング言語だけではなく、STEM教育において必要不可欠なプログラミング的思考で論理的に問題を解決しようとする考え方にも重点がおかれているのです。

子ども向けのプログラミング教室ではイラストやゲームなどを利用して、楽しみながら学べる工夫がされています。また、プログラミング言語に必要な英語を同時に学べることもメリットの一つです。

プログラミング学習はSTEM教育を取り入れるうえで、なくてはならない分野の一つとなっています。

科学実験教室

STEM教育におけるモノづくり分野に興味がある子どもには、科学実験教室がおすすめです。実験やロボットを動かすなどの体験を通して科学の面白さに触れることができるからです。

「なぜこうなったんだろう?」「他の方法はないか?」と思考を巡らせることで、数学的要素と科学的要素を持ち合わせることができます。STEMで重要視されているアクティブラーニングで幅広い分野を取り入れているところもあります。

家庭でSTEM教育を取り入れる4つのポイント

STEM教育は家庭における日常生活や遊びの中からでも取り入れることは可能です。特に子どもが小さいうちは、楽しみながら遊びを通して実践していくのがよいでしょう。家庭では特にのびのびしながらも集中して取り組めるので、失敗を繰り返しながら親子でチャレンジしていく経験が後に大切な役割を果たします。

STEM教育は理数系の難しいものと思われがちですが、指先を使った折り紙やブロックなども想像力と自由な発想能力を高める遊びの一つです。あまり難しく考えずにポイントをしっかり押さえて親子でSTEM教育を取り入れてみましょう。

子どもの想像力を肯定する遊び方をする

STEM教育の基本的な考え方である「自ら学ぶ姿勢」を身につけるには、自己肯定感が大きく役立つでしょう。失敗や間違えることへの恐怖心は他者からの否定が要因となることが多い傾向にあります。子どもが作ったものや話したことに対して否定的な言葉を浴びせてしまうと、STEMのコンセプトから外れてしまいます。

まずは、子どもの発想をしっかりと受け止めることがSTEM教育のポイントです。過剰に褒めるのではなく、肯定的に受け止めてどのように考えながら創り出したものなのかを質問するのも効果的です。

語彙力を増やし物事の関連性を学ぶ

STEM教育では論理的思考で物事を組み立てて考えます。「オリジナルストーリー作り」のように言葉を使った遊びも効果的です。難しいと感じる子どもには、絵本の続きを考えたり、登場人物の気持ちを大人と一緒に考えてみたりするのもよいでしょう。

小学生以降は特に読む本の幅が広がる一方で、読むだけで終えてしまい、感じたことを深く掘り下げて誰かに話す機会が減ってしまいがちです。物事の関連性を論理的に考えるSTEMの要素を取り入れるには「考える」ことを習慣化することが重要なポイントです。

連想ゲームで発想力を増やす

「発想力」とは自由な環境において、自分自身の感性でひらめく力です。STEM教育では自ら学び、自ら考え、自ら問題解決することを基本としています。幼児期は特に周囲の発想にとらわれずに「楽しい」「おもしろい」の気持ちから自然と発想力が育まれていくのです。

道具もいらず、場所を選ばないSTEM教育的な遊びとして、連想ゲームは発想力をのばすのにぴったりでしょう。ポイントは「楽しい」「またやりたい」の気持ちを引き出すことです。大人が無理に「考えて!」と強要したり、他の子と比較したりせず、その子自身の発想をありのままに受け止めることで自信につながります。

STEM教育では自分自身の発想を信じて行動することは、あらゆる場面で活躍できると考えられています。

幅広くインプットする機会を増やす

多様な体験が子どもの感性を豊かにし、知的好奇心を育みます。子どもが興味を持ったことはもちろんですが、新しいことに興味を広げることも大切です。STEMのそれぞれの分野においてだけではなく、新聞や図鑑など幅広い情報が溢れているものも有効に使っていきましょう。

STEM教育では決まったカリキュラムがないからこそ、どこまでも興味を広げて学び続けることができます。この自分で興味あるものを見つけて、一生学び続ける姿勢を身につけることこそがSTEM教育なのです。

幅広い知識と体験をインプットし、あらゆる場面でその知識を活用できるようにしていきましょう。

小学校では2020年からプログラミング必修化がスタート

2020年から小学校でも必修化された「プログラミング」ですが、実際に「どのようなことをしているのか」は、保護者の間でもよく知られていません。このプログラミング必修化の背景には、世界で活躍できる人財を育成するSTEM教育の重要性があります。それゆえSTEM教育においてプログラミングは欠かせない重要な存在なのです。

この学校教育におけるプログラミングは、実際にプログラミング言語を使ったプログラミングというよりは「プログラミング的思考」を育むことを目的とされています。これまでに解説してきたSTEM教育の根底にある「プログラミング的思考」は論理的、創造的思考力で問題解決する力を意味します。

しかし、学校教育においてはまだまだSTEMやプログラミング的思考に対する教育者の認識が不足していたり、地域や学校間で格差があったりすることが大きな課題でしょう。

未来に役立つ能力を養うなら『Wonder Code』

今回は、STEM教育がなぜ世界中で注目されているのか、またSTEM教育はどのようにして取り入れていくべきかを紹介してきました。STEM教育は、21世紀スキルを育むのに必要不可欠な教育です。

子ども自身が自分で考えて行動し、柔軟に問題解決できる能力がこれからの未来に必要とされるスキルですので、しっかりと子どものうちから考えることを習慣づけていきましょう。

『Wonder Code』では、プログラミング的思考をもとに未来を生き抜く思考力を学ぶことができます。ぜひ、この機会に無料体験や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。