【この記事の目次】
今話題の「ロボットプログラミング」で子どもの能力を伸ばそう
小学生の習い事として人気のプログラミング。その学習方法の一つとして、今「ロボットプログラミング」が非常に注目を集めています。2020年に学校教育でプログラミングが必修化されたことをきっかけに、ロボットプログラミングの人気は急上昇しています。
一方で、プログラミングやプログラミングロボットの学習内容、学習することのメリットが十分に理解できていない方も多いでしょう。
今回は、これから未来を生き抜く子どもたちに求められる能力とプログラミングロボットについて詳しく解説していきます。プログラミングは難しいと思われがちですが、子どもが楽しみながらプログラミング的思考を身につけることは可能です。プログラミングやプログラミングロボットへの理解を深めて、未来に役立つ能力を養っていきましょう。
小学生にプログラミング学習が求められる理由
プログラミングのスキルは、なぜ義務教育の場で必修化されるほど必要なのでしょうか。それは、アメリカのオバマ大統領が演説の中で、これからの時代にはSTEM教育が必要だと唱えたことから始まったとされています。
STEM教育とは科学、技術、工学、数学の4つの要素からなる、プログラミングの基本的な教育方針です。急成長しているIT社会の中で、プログラミングやロボットの技術は、より一層一般的なスキルとなるでしょう。よって、以下のような能力が未来を生きていく子どもたちには必要なのです。
デジタル化する世の中でプログラミングスキルが求められている
今、私たちの身の回りにあるスマートフォンやタブレット、家電ロボットは近年急成長した技術の一つです。デジタル化されていく世の中の便利なアイテムは、すべてプログラミングによって動いていると言っても過言ではありません。
そこで、これからの社会ではものづくりやロボット開発、あらゆる場面において、プログラミングスキルは今以上に必要となってくるでしょう。これからの社会を生き抜くためには、プログラミングやロボットの知識は必要不可欠な常識となることが予想されるのです。
将来の選択肢やキャリアアップの範囲を広げる
社会がデジタル化するにつれて、専門知識を持った技術者が必要です。一方でIT業界に必要な人材は今後足りなくなるとも言われています。簡単なプログラミングが一般常識となり、AIなどがより一層、進化していくことでしょう。
将来必要とされるのは、AIに負けない専門的な技術を身につけた人材です。デジタル化社会を生き抜くためにも、子どものうちからプログラミングの基礎を身につけて、キャリアアップにつながるような専門分野を自分自身で見つけていきましょう。
社会で役立つさまざまな能力を養える
プログラミングの学習では、プログラミングのスキルだけではなく論理的思考、想像力、さらには問題解決能力など、社会で役立つさまざまな能力を身につけることが期待されます。
プログラミングを学ぶ上で大切な「プログラミング的思考力」とは、物事を論理的に捉え目的に向かって問題を解決する力や新しいものを0から創り出す力のことです。
これらの能力はプログラミングの場面だけではなく、他者と協力して生活する社会で幅広く発揮できるでしょう。
プログラミングロボット・ロボットプログラミングとは?
ロボットプログラミングとは、プログラミングによってロボットを動かすことです。ロボットは元々組み立てられたものを使ったり、一から自分で組み立てたりするものなど、さまざまです。
近年、プログラミングは習い事としても人気です。目に見えて、実際に自分で動かせるロボットプログラミングの家庭用学習キットなどが多数販売されています。
ロボットに出した指示をすぐに動きとして見えるので、子どもの知的好奇心を刺激します
。また、自分でデザインしたロボットを作ったり、イメージしたものを形にしたりするなど、遊びの延長線でプログラミング的思考力を身につけることができるのです。
ロボットプログラミング教材を導入するメリット
ロボットプログラミングでは、子どもたちの科学やテクノロジーへの興味や関心を高めることができます。自分で書いたプログラミングで実際にロボットを動かす経験の中には、実はあらゆる学習要素が含まれているのです。
ロボットプログラミングでは、実社会の問題を自分自身で考え、解決に向かう力を養うことが可能です。ここでは、ロボットプログラミングの教材を導入するメリットを解説していきます。
組み立てる工程でものづくりを学べる
子どもたちがロボットを組み立てたり実際に動かしたりする過程で、ものづくりを学べるのがメリットです。また、ロボットが動く仕組みや使っているパーツ、センサーなど工学的な知識も身につけることもできるでしょう。
生産分野の学習は、将来プログラミングやロボットを使った環境や商品の開発など、さまざまな分野で実用的なものづくりに役立つことが期待されます。
実際に動かす工程で好奇心を刺激する
実際にロボットを動かす工程で、子どもたちの好奇心は刺激されます。結果がすぐに見えるため楽しみながら学べるのはもちろんのこと、思うようにロボットが動かなくても何度でもやり直しできるのもメリットです。プログラミングの特徴でもあるこのトライ&エラーの繰り返しが、新しい発見と問題解決を引き出すきっかけを作り出すのです。
また、ロボットを自分でデザインし組み立てる過程では、自由な発想が求められます。何度も組み立て直したりデザインを変えたりできるため、自信を持って創造的な活動に取り組むことができるでしょう。
プログラミングに興味を持つ入口になる
ロボットプログラミング教材を導入することで、プログラミングに興味を抱く入り口になります。
プログラミング言語でシステムを動かす作業を難しく感じる子どもは少なくありません。しかし、ロボットを動かすなど、子どもの興味をひきつける作業をきっかけに、プログラミングを好きになる場合もあります。
電車が好きな子は電車のロボットを、恐竜が好きな子は恐竜のロボットを使うなど、好きなものを自分のプログラミングで動かすことで、さらにプログラミングへの興味を広げることが可能です。
ロボットプログラミング教材の注意点
ロボットプログラミングの教材を用いて学ぶ際には、以下のような注意点があります。
- 教材が高価になりやすい
- 創造・創造性に限界がある
プログラミングロボットのメリットとデメリットを踏まえたうえで、どの教材を使うのか、どの教材が自分の子どもに一番適しているのかを考えてみましょう。
教材が高価になりやすい
ロボットプログラミングの教材は費用が高いため迷う方が多いでしょう。特にこれらの費用は主に、教材購入の初期費用としてかかるものです。
教材を有効活用して学ぶことができれば良いのですが、使いこなせるようになるまで時間がかかることがあります。
しかし、ロボットプログラミング教材から学べる知識やスキルは多様であるため、習得することができれば決して高いとは言いきれないでしょう。
想像力・創造力を発揮できる範囲に上限がある
ロボットプログラミングの教材は、現実の世界に存在するものを子どもが理解できるように考えられています。小さな子どもでも理解しやすいように、決まったデザインのロボットを組み立てるだけの教材や簡単なプログラミング操作で完成できる教材があります。そのためソフトウェアで学ぶプログラミングに比べると、動きや自分で創り上げるという点に限界があるかもしれません。
ロボットからプログラミングへ興味を広げることで、想像力・創造力を高めることができます。また、ロボット以外のプログラミング学習から想像力・創造力を学ぶことも可能です。
ロボットプログラミングではSTREAM教育が学べる
「STREAM教育」とは、STEM教育から派生した教育方針であり、今世界中で注目を集めています。STEM(科学、技術、工学、数学)に加えて、「R」ロボットと「A」アートが含まれます。
ロボットプログラミングでは、STREAM教育において重要な論理的思考、問題解決能力、創造力、コミュニケーション能力など幅広い分野のスキルを学ぶことが可能です。
- 指先を使ったロボットの組み立て
- プログラミングを使った指示
- プログラミングで思い通りに動かなかった際の原因と解決
- 重さや材質の違い
これらロボットプログラミングの過程すべてが、STREAM教育の本質とつながっているのです。