子どもの思考力を養うために保護者ができる5つのこと
子どもが将来、変化に対応できて周囲との関係づくりを楽しんでいけるようにするには、思考力を育成する必要があります。子どもの思考力を養う方法として今回は5つ紹介します。
思考力を育てる場合、以下の視点は必ず念頭におきましょう。
- 子どもの自尊心を大切にする
- 子どもが考える場を意識的につくる
また、可能な限りさまざまな言葉に触れさせたり、多様な体験の場を与えたりするのも思考力の向上に効果があります。
これらの視点とこれから紹介する内容を参考にして、子どもの思考力を高めていきましょう。
子どもの意見や感情を引き出すコミュニケーションを心がける
思考力を養ううえで、まずは親子のコミュニケーションで心がけるべき点があります。それは、普段の生活のなかで子どもの意見や感情を引き出すように努めることです。
保護者は「子どもの思考力を育てたい」といった思いが強いため、大人の意見をはさんで思考を高めようとするかもしれません。
しかし、本来思考力は子どもに思考の機会を与えてこそ育てられるものです。保護者は子どもが意見や感情を出しやすくする働きかけをして、思考力の育ちをサポートしていきましょう。
子どものやることを先回りしない
子どものやることを先回りしては、なかなか思考力を育てられません。思考力を養うためには、保護者が心配して言葉や行動を添える回数を少なくしましょう。
たとえば子どもが一人で料理を作る場合、指示や支援が多すぎれば子どもの思考を奪ってしまいます。子どもが質問をしたら答えるだけにしてあとは見守り、子どもの思考過程を大切にしましょう。
また、手順表を子どもに書かせてから料理をさせるのは思考力の向上に役立ちます。仮説を立てて料理をするのは思考プロセスであり、うまくいかなかった場合に原因を考える際の助けになるでしょう。
なるべく多くの言葉に触れさせる
なるべく多くの言葉に触れさせるのは、思考力に必要な言語力を養うためです。言語力を養うには語彙力が重要で、多様な言葉をストックできていた方が思考を働かせる場合にスムーズに言葉をつなげられます。
また、知っている言葉を関連づけながらよりよい文章を考えたり、課題を解決するのに必要な方法を生み出したりできるでしょう。
つまり、思考力だけでなくよりよい表現力へとつなげるためにも多くの言葉に触れさせる必要があるのです。インプット量が少なければ知識の引き出しが少ないため、思考も深まらないでしょう。思考力や作文力の向上に読書が大切といわれるのもこのためです。
子どもの感情が昂っているときにもしっかり待つ
子どもの感情が昂っているときに、親が感情的になってはいけません。思考力を養えないだけでなく、子どもの自尊心を傷つけてしまいます。
子どもがうまくいかなくて激昂するときは、まずは「大丈夫だよ」と温かく見守る姿勢も大切です。しばらくすると子どもなりに思考を働かせながら解決しようとするでしょう。
子どもが落ち着いてもう一度やり直す際に、子どもから質問があれば「あなたはどう思うの?」と返すようにします。すぐに返答するよりも、子どもの思考力を確実に伸ばせるでしょう。
多様な価値観に触れる機会を与える
子どもの思考力を向上させるには、学校や家庭といった狭い環境だけでなく多様な価値観に触れられる場をつくりましょう。
その理由は、学校や家庭など心地よい環境では同質の価値観に偏り、独りよがりな思考に陥ってしまうためです。子どもの思考力を高めるには異なる世界観を味わわせるのも必要です。
たとえば、次のような機会をつくるのも思考力を育てるのに有効でしょう。
- 地域行事に参加する
- 違う地域の親戚を訪れる
- 外国人と触れ合う
体験を通して自分の考えをまとめれば思考力を磨くことができます。また、ニュースやサイト情報からさまざまな見方を知って親子で考えを交流し合うのも、思考力を養うのに役立つでしょう。
思考力アップのためにプログラミングがすすめられる理由
子どもの思考力を向上させるために保護者として何ができるか考える場合、プログラミング学習をおすすめします。
その理由として以下の5つが挙げられます。
- 仮説を立てて検証できる
- 課題解決のための方法を考える
- 失敗してもその理由を探る
- 試行錯誤しながら学べる
この過程はすべて思考力の育みといえるでしょう。仮説を立てるとは「ロボットをスムーズに歩かせたい」といった目的を達成するための要素を抽出し「〇〇すれば▢▢になるだろう」といった仮説に基づいてプログラムを作成する過程です。
課題が見つかればプログラムを修正し次のステップに進みます。失敗すれば「なぜか」と考え原因を徹底追求する過程も、思考の育ちをサポートするでしょう。
こうしてある目的を達成するために試行錯誤しながらプロセスを進める学びは、思考力を向上させるのに有効です。
子どもの思考力を楽しく高めるなら『Wonder Code』
予測不可能な時代において、子どもの思考力を育てるのは保護者が一番に取り組みたいことでしょう。思考力が向上すると学力に加えて、好奇心やねばり強さ、想像力などさまざまな力が向上します。
また将来働くようになった際、周囲の人々と新商品やサービスを開発したり、市場や顧客のニーズに応え得るビジネスワークを実現したりして、仕事に対するやりがいも感じやすくなるでしょう。
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