【この記事の目次】
society 5.0実現において子ども教育で求められる6つの要素
Society 5.0を実現するために必要な子ども教育の要素を6つにわけて解説します。
令和3年に閣議決定された第6期科学技術・イノベーション基本計画では、Society 5.0の実現に必要な政策の1つとして「新たな社会を支える人材の育成」があげられています。
最新のテクノロジーを高度に活用してすべての人が幸せを実現する社会にするためには、小・中学校教育の段階から、これまでとは異なる観点でカリキュラムを見つめ直す必要があるのです。
この章ではSociety 5.0実現のために、現在の子どもに求められる教育に関する6つの要素を解説します。
デジタルテクノロジーとの共存
急速に発展するAIなどのデジタルテクノロジーと共存していく力を身につけることが大切です。
最新の科学技術はその価値や特性を正しく認識して、どのように人間の生活に生かしていくのかを考えるのと同時に、その限界や危険性を見いだして適切に処理することが不可欠です。またAIやデータの力を活用することで、あらゆる分野において人間の強みをのばし弱点を補うことが可能になるでしょう。
技術の進歩に対して過剰に不安に感じたり対立的に捉えるのではなく、便利な道具として考え、人間の能力を拡大したり生活の可能性を広げる方法を模索していく力が大事になると言えるでしょう。
情報を吟味し活用する力
Society 5.0にて必要な子どもへの教育要素の1つに情報を吟味し活用する力があげられます。
最新のテクノロジーを活用して人と機械が高度に関係していく社会を作り上げていくためには、情報を正しく読み解き、科学的に考えて吟味し活用する力が必要です。
具体的に身につける能力としては特殊なものでは決してなく、知識・技能・思考力・判断力・表現力など基本的な学力をベースとしています。さらに論理的思考、他者と協動する対話力などの力も重要となるでしょう。
新しい価値を創る創造力
Society 5.0の実現には、新しい価値を創りあげる創造力も大事な要素の1つです。
施策の1つとして「持続可能で強靭な社会への変革のため、サイバー空間とフィジカル空間の融合による新たな価値の創出」があげられています。具体的に政府は持続可能な通信システムとしてBeyond 5Gの導入を目指すなど新たな価値創造のための次世代インフラの整備を進めています。
このようなデジタル革新とさまざまな人の創造力の融合により、現代社会の課題を解決しながら新しい価値を創造することが重要となるのです。
ニーズを察知する感性
最新のテクノロジーを活用して目指すSociety 5.0にはニーズを察知する感性が必要です。
急速に発展をとげるAIなどの科学技術はあくまでアルゴリズムであり、その情報や技術に意味を与えるのは人間です。現実社会を深く理解し、それぞれの状況に応じたニーズを察知して情報や技術に意味付けをする能力は人間の強みと言えます。
Society 5.0にてすべての人の多様な幸せを実現するためには、さまざまな状況におかれた人のニーズを察知し改善していく感性が必要なのです。
新しい情報に出会うための好奇心・探求力
Society 5.0を実現するためには、新しい情報に出会うための好奇心や探求力といった力が必要になるでしょう。
Society 5.0時代を牽引する人材に必要な力の1つとして「技術革新などを創造する人間と社会課題をつなげてビジネスを創造する力」であると言われています。
異分野同士をつなげるための探求力、また新たなものごとにチャレンジする好奇心の2つを合わせ持つ人材の育成が重要と言えます。
文理分断からの脱却
Society 5.0に必要な人材育成のために、現在の文理分断教育からの脱却が必要です。
文部科学省ではSociety 5.0にて求められる人材像の1つとして、文章や情報を正確に読み解き対話する力(文系)と同時に科学的に思考・吟味し活用する力(理系)が求められるとしています。
高校における文理分断を改善し、今後多くの学生が必要となるであろうSTEAM教育が提供できるように教育プログラムの見直しが促進されているのです。
society 5.0で重要な「STEAM教育」とは?
Society 5.0で複雑な社会課題を解決する人材育成のためには、分野横断的な総合知を学べるSTEAM教育が重要です。
STEAM教育とは、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Art(表現力など)Mathematics(数学)を教科横断的に学ぶ学習様式です。
2000年頃に広まったSTEM教育に、芸術・文化・法律・倫理など広い意味での「A」を加えたSTEAM教育を文部科学省では推進しています。
Society 5.0を早期に実現するためにはものごとを俯瞰してとらえる力をつけるSTEAM教育を小・中学校の段階から実践することが重要と言われているのです。
society 5.0に向けて―子どもが役立つスキルを養うなら『Wonder Code』
今回はSociety 5.0についてと、これからの社会で求められる子どもの教育について解説しました。
日本はこれからSociety 5.0として、社会問題を解決しつつも一人ひとりの多様な幸せを実現できる世界に向けて変革していきます。Society 5.0社会で活躍する人材になるためには、小学生の段階からのSTEAM教育が重要です。
Wonder CodeではSTEAM教育にR(ロボット・読解力)の要素を加えたSTREAM教育を学べます。ロボットを使ったプログラミングを通して、これからの社会に必要な力をを楽しく身につけることが可能です。ぜひこの機会にお近くの教室をチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考サイト