子どもが小学校に入学したら、学習塾に通わせるべき?

小学校に入学すると、いよいよ教科学習がはじまります。読み書き・計算など、これまでやったことのない授業に戸惑い、学校の勉強に付いていくことが難しい子どももいるのではないでしょうか。

小学校の一斉に行う授業では、子どもの理解度にあわせた学習が難しいのが現状です。そんなときは学習塾に通わせて、子ども自身の勉強の進み具合にあわせた取り組みができるようにすることも、方法のひとつです。

子どもと相性の良い塾を選べば、苦手科目の克服や学習の習慣が身につき、学びを楽しめるようになるでしょう。

今回は、小学生が学習塾に通うメリットと注意点を詳しく解説します。後半では小学生におすすめの学習塾の特徴もまとめました。

なぜ学習塾が必要?子どもを塾に通わせる3つの理由

小学生の子どもを学習塾に通わせる理由を3つ紹介します。

小学生から学習塾と聞くと、「早すぎるのでは?」と感じる方もいるのではないでしょうか。文部科学省が行った調査によると、小学生の塾通いは1年生で15.9%、6年生では37.8%と学年を追うごとに増加する傾向にあります。

この章では、子どもを塾に通わせる理由として次の3つを解説していきます。

  • 学校の成績を上げるため
  • 学校の授業に遅れずに付いていくため
  • 学校以外で勉強する習慣をつけるため

参考:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」

学校の成績を上げるため

小学生を学習塾に通わせる必要性のひとつとして、学校での成績を上げる目的があります。

子どもの成績を上げるためには、子ども自身が少しでも「勉強が楽しい」と感じる必要があります。子どもが勉強を楽しいと思うためには、学習を習慣づけることや問題が解けた喜びを感じることが大切です。

学習塾に通うことで塾内での勉強が習慣となり、また子どもの理解度にあわせた指導によって、“問題が解ける”という喜びの経験を積めるのです。

このように、小学生が学習塾を利用すれば、学びが楽しくなり学校の成績をあげる手助けとなるでしょう。

学校の授業に遅れずに付いていくため

学校の授業に遅れずに付いていくことも、塾通いをする理由のひとつです。

小学生の場合は、わからない問題が解決しないと、気になってそれ以降の勉強が「つまらない」と感じやすい特徴があります。また小学生のうちに学校の授業に付いていけず苦手意識を持ってしまうと、中学生以降の学習が困難になる可能性が高いのです。

学習塾に通うことで、学校でわからなかった箇所についてもフォローしてもらえるため、授業に遅れずに付いていけるようになるでしょう。

学校以外で勉強する習慣をつけるため

塾に通う理由のひとつに、学校以外で勉強する習慣をつけることがあげられます。

授業を理解してテストでしっかり点数をとるためには、学習を習慣づけることが大切です。しかし遊び盛りの小学生にとって、家で学習を継続するのは難しいのが現実です。塾に通えば少なくとも教室にいる時間は学習するため、学校以外の決まった曜日・決まった時間に勉強する習慣ができます。

また自習室が併設されている塾を選べば、自宅のような誘惑の多い環境を避けて学習に望むことができるので、より自習の習慣がつきやすいでしょう。

小学生から学習塾に通う4つのメリット

小学生のうちから学習塾に通うメリットを4つ紹介します。

高校受験や大学受験のために通うイメージのある塾ですが、近年では小学生から通う子どもも増えています。

この章では、小学生から学習塾に通うからこそ得られるメリットを4つに分けて解説します。

  • 自分の理解度に合わせた学習を受けられる
  • 自分では気づけていない考え方の癖や傾向を発見できる
  • 家庭や学校以外の場所で人間関係を広げられる
  • 苦手科目の基礎をじっくりと身につけられる

自分の理解度に合わせた学習を受けられる

小学生から学習塾に通うメリットとして、自分の理解度に合わせた学習を受けられるという点があげられます。

学校の授業では、1度どこかでつまずくと次の学習の内容がわからなくなることが多々あります。小学校の教師が1人ずつ理解度を把握するのは難しく、みんながわかるまで根気強く教えることは非常に困難です。

一方、学習塾では子どもそれぞれの理解度をチェックして、子どもが難しいと感じている箇所を集中して学べるという特徴があります。

自分では気づけていない考え方の癖や傾向を発見できる

学習塾では、自分では気づいていない考え方の癖や傾向を発見できるというメリットがあります。

よく間違える問題には、その子ども独自の考え方の癖が原因としてひそんでいることがあります。たとえば問題をよく読まなかったり、読んでいたとしても読解力が低く理解できていないなどの傾向がある子どももいます。

このような問題を放置したままでは、計算がいくらできても正解を導き出せないなどの悪い状態がつづいてしまうでしょう。

学習塾では、こういった個々人の考え方の癖や傾向をチェックし、それぞれの課題に対してアプローチすることができます。その結果テストの点数が改善され、能力を効率よく上げていくことができるのです。

家庭や学校以外の場所で人間関係を広げられる

小学生が学習塾に通うメリットには、家庭や学校以外の場所で人間関係を広げられることもあげられます。

学習塾では普段関わらない、他の学校に通う子どもや塾の先生と接することができます。子どものうちは、さまざまな価値観に影響を受けることから、より多くの人と関わることで多様性を学ぶことができるでしょう。

また小学校で「勉強は嫌なものである」との雰囲気ができあがっていたとしても、塾に通い同年代の子が当たり前に勉強している姿をみれば、偏った考え方が修正され勉強に打ち込みやすくなるでしょう。

苦手科目の基礎をじっくりと身につけられる

苦手科目の基礎をじっくりと身につけられることも、小学生が学習塾に通うメリットと言えます。

学習には基礎が大事であり、基礎がしっかりと理解できていなければ、中学生以降の勉強の理解が難しくなります。学習塾に通うことで、個々人が理解できるまで学習のサポートがしてもらえる他、わからない問題の解決方法や、勉強の取り組み方、授業の効率的な受け方が身につくと期待できます。

苦手科目を克服した経験や習慣は、より高度な内容を学ぶときにも活かすことができ、将来学びを楽しく行っていく礎となるでしょう。