短期記憶を鍛える!ワーキングメモリ・トレーニング5選
短期記憶を鍛えるためには、下記の要素がポイントになります。
- 楽しさ
- イメージ化
- デュアルタスク
- 暗記
- ストレス解消
ワーキングメモリをトレーニングするには、子どもの意欲や感性を取り入れる視点と、ねばり強く作業をこなす視点とを掛け合わせてみるとよいでしょう。ここでは、上記のポイントをもとに5つのトレーニング方法を紹介します。
楽しいことを想起する機会を増やす
短期記憶を鍛えるには、可能な限り楽しいことを想起できる機会を増やすことをおすすめします。その理由は、ワーキングメモリがポジティブな出来事で活性化するためです。
「楽しいことを想起する」とは、次のような取り組みを指します。
- 子どもにとって楽しい経験を思い出させる
- 明るい未来をイメージできる言葉をかける
子どもの記憶力を向上させるには、「楽しい」「うれしい」といった感情をもてるような方法が重要です。過度にプレッシャーをかければ脳が萎縮し、記憶力が落ちるため注意するようにしましょう。
頭のなかに情景を思い浮かべる訓練をする
楽しいことを想起させるにも、子どもがその状況をイメージする力がなければ難しくなります。そのため、イメージトレーニングを取り入れることも有効な方法となるでしょう。頭のなかに情景を思い浮かべられるようにするには、次のようなトレーニング方法が効果的です。
- 算数の文章問題を図式化する
- 本や音楽の世界観を絵に表す
- ブロックで未来型ロボットをつくる
- 複数の食材を用意して創作料理をつくる
ここでのポイントは、目に見えないものを具体的にどう表現するのかを考えさせる点です。したがって、映像などの視覚情報は子どものイメージ化に影響を与えるため、あまりおすすめできません。
日常的にデュアルタスクを取り入れる
デュアルタスクとは、知的な作業と運動を同時進行させることを指します。デュアルタスクトレーニングは、マルチタスク能力を向上させるために必要な訓練です。
2つの作業を同時進行させると、脳は一時的に混乱するでしょう。ただし、混乱を整理しようとする過程が脳を活性化させ、ワーキングメモリを強化させる結果につながります。まずは遊び感覚で、デュアルタスクを取り入れワーキングメモリを鍛えてみるとよいでしょう。たとえば、つぎのような作業をすることをおすすめします。
- 歯磨きをしながら英単語を〇個覚える
- 〇品以内で〇円をめざして買い物をする
- ラジオを聞きながら要点をまとめる
上記のほか、そろばんは指先を動かしながら計算をおこなうため、ワーキングメモリを鍛えるのに有効だとされています。いずれにしても、楽しさに重点をおくことが大切です。
子どもが興味をもった対象を暗記してもらう
楽しさを追求する点が短期記憶を鍛えるのに役立つため、子どもが興味をもった対象を暗記させることも有効な方法です。たとえば、自動車が好きな子どもが、驚くほどたくさんの車名を覚えられるのは興味があるためです。子どもが算数や数学に関心を示すのであれば、ナンプレや数独などにもゲーム感覚で楽しく取り組めるでしょう。
興味をもつ対象であれば、子どもはいわれなくても繰り返し覚えようとし、いずれ長期記憶につながると考えられます。
定期的に子どものストレスを解消する
ワーキングメモリは、学習や仕事に打ち込んでいるばかりでは育たないといわれています。そのため、脳を休ませストレスを解消することも大切でしょう。
たとえば、下記のような方法で子どものストレスを軽減させられます。
- 不安や心配事があれば紙に書く
- 学習や作業を早めに終わらせ十分な睡眠をとる
- 瞑想やマインドフルネスの時間をつくる
大人が作業効率を改善する場合におこなう瞑想やマインドフルネスは、子どもにも効果があります。
ストレスを解消してワーキングメモリの働きを改善すると、学習のパフォーマンスにもよい影響が与えられるでしょう。
記憶力の向上のために養いたい能力は?
記憶力の向上のために保護者として子どもに養いたい能力を考える場合、下記の2つの能力を念頭におく必要があります。
- 集中力
- 想像力
まず情報を記憶に留めるためには、集中力が欠かせません。集中力をつけさせるには読書がおすすめです。また、本記事で紹介したタスクをやり遂げる際も、集中して取り組めるように環境を整えるとよいでしょう。
想像力は、記憶を定着させる際に必要なイメージ化のことを指します。たとえば、数字と言葉を結び付けて語呂合わせで覚える活動などを通して、記憶力の定着が図れます。
2つの能力を向上させるには、やはり毎日の取り組みが欠かせません。定着へ向けてトレーニングを積み習慣化させ、記憶力を向上させていきましょう。
子どもの記憶力を楽しく鍛えるなら『Wonder Code』
記憶力は、子どもが成長する段階で発揮される必要がある能力のひとつです。読み書きだけでなく、運動や学習意欲、自己肯定感などともつながっています。
子どものころから楽しい活動を通して記憶力のトレーニングをしていくと、学習の基盤がつくれるようになり、子どもの可能性をさらに伸ばすことにつながるでしょう。
『Wonder Code』では、プログラミングなどのカリキュラムにおいて、子どもの記憶力を鍛える学びの過程を提供しています。子どもが楽しみながら脳を鍛えられ、将来の仕事で活かせるスキルや生きる力などにつなげられることでしょう。
子どもの記憶力をしっかり鍛えたいと思われる保護者の方は、ぜひ『Wonder Code』まで一度お問い合わせください。