子供の遊びのアイデアを、できる限り多く知りたい!

遊びは成長に欠かせない要素であり、子供は遊びを通じて自己表現や創造力を発揮し、社会的スキルを学んでいきます。

ただ、小学生の保護者のなかには「遊ばせたいけれど十分な時間がない」「ゲームばかりやっていて外遊びをしない」などさまざまな悩みを抱えている方もいるでしょう。

そこで今回は、子供の遊びを考える際のポイントや遊び方を解説します。室内外遊びやレジャー遊びなど計23種類を紹介します。

小学生向けの遊びのポイント

ここでは小学生向けの遊びのポイントを紹介します。

子供が遊ぶ環境を整える場合は発育段階や興味などを考慮し、安全面も配慮しなければなりません。一つの遊びをやり続けることで忍耐力や集中力を養う視点も大切ですが、小学生のうちはほかの遊びも提供しましょう。より自分らしい遊びを見つける機会を与えるためです。

以上の視点をもとに、6点の遊びポイントについて解説します。

発育段階に沿った遊びを提供しよう

小学生の発育段階に沿う遊びの提供は、子供の成長を促進させます。低学年と高学年に分けると、以下の遊びが効果的です。

  • 低学年(1年生~3年生):身体を使う遊びや協力的なゲーム
  • 高学年(4年生~6年生):知識探求や自己表現が求められる遊び

低学年では、基本的な運動能力や社会性の発達を促します。例えばかけっこやかくれんぼ、ボール遊びなど友達と協力して行うゲームが合っているでしょう。

高学年では、認知能力や創造力の発達が顕著にあらわれます。このため、クイズやパズル・創造的な遊び・チームスポーツなどが適しているでしょう。特に5・6年生では思考力や判断力の発達が進むため、戦略的なゲームやチームワークを促進できる遊びをおすすめします。

また小学生が夢中になる遊びは、楽しさと発展性が両立している点が重要です。

安全管理を徹底しよう

小学生の遊びについては安全管理を徹底しましょう。安全管理に気をつける際は、次のポイントを参考にしてみてください。

  • 遊び場所と遊具の安全性
  • 安全指導や注意事項の伝達
  • ヘルメットやパッドなど保護具の使用
  • ルールやマナーの指導
  • 緊急の対応

遊び場所や遊具は安全であるか保護者が確認するとともに、危険な行動やリスクを回避するための事前指導を行いましょう。

多様な遊びに触れさせ「自分らしさ」を見つけてもらおう

さまざまな遊びに触れさせるのは、子供が自己を理解し「自分らしさ」を見つける上で非常に重要です。「自分らしさ」の発見を通じて、自信を深めたり自己肯定感を高めたりできます。

また多様な遊びは、子供の創造力や問題解決能力を刺激し柔軟な思考を促すでしょう。新しいアイデアを創出でき、自己表現力の向上にも役立ちます。

一つの遊びに偏っていると感じる場合は、子供に合う新しい遊びを提供し「自分らしさ」の発見につなげましょう。

子供を観察し、適性や性格を理解しよう

観察で得られた情報は、子供の発達や成長をサポートするための指針となります。観察によって適性や好み、得意な活動を把握でき、子供に最適な遊びを提供できます。

たとえば外向的な子供と内向的な子供とでは、提供する遊びを下記のように変えてみましょう。

  • 外向的な子供:チームスポーツや戦略的なゲーム、アウトドア活動など
  • 内向的な子供:絵画や手芸、音楽、読書、パズルなど

保護者は子供をじっくりと観察し、コミュニケーションを通じて子供の興味やニーズを把握しなければなりません。適切な遊びを提供すれば、子供の自己成長が促進されるでしょう。

子供の非認知能力を幅広く育てよう

非認知能力とは点数では測れない能力で、生きていくために必要な力を指します。例えば主体性や協調性、コミュニケーション力や自己管理力、創造性などが含まれます。

保護者は子供の非認知能力を促進する環境を提供して成長をサポートしましょう。例えば、以下の遊びが非認知能力の育成に効果があります。

  • ブロックやパズル:創造性や空間認識力、忍耐力など
  • かくれんぼやおにごっこ:協力性や忍耐力、自己管理力など
  • チームスポーツやアスレチック:挑戦心やリーダーシップ、協力性、忍耐力など

遊びの中で失敗を経験した場合は保護者が適切なサポートを行い、レジリエンスや問題解決力などの非認知能力を育みます。

保護者に余裕がないときは、デジタルデバイスを用いた遊びも視野に入れよう

保護者が忙しい場合は、デジタルデバイスを活用した遊びを取り入れましょう。適切に使用すれば、子供の学習や創造力の育成に役立ちます。

例えば教育的なアプリやオンライン学習を利用する場合は、新たな知識やノウハウを身につけられます。科学技術に興味のある子供は、プログラミング学習を通して創造性を発揮できるでしょう。

子供がデジタルデバイスを使って遊ぶ場合は、保護者が適切に指導やサポートをする必要があります。時間制限を設定したり適切なコンテンツを選んだりして、個人情報の保護やセキュリティに注意を払いましょう。

【室内遊び】子供の遊びのアイデア9選

室内遊びについても、子供の興味や特性に合わせて選びましょう。遊びポイントをもとに、9つの室内遊びを紹介します。

紹介する遊びはすべて、子供が楽しみながら創造性や集中力などを育めるものです。保護者は、子供の興味や特性に合わせて適切な遊びを提供しましょう。また、家族で一緒に楽しめる遊びも紹介するので、子供との関係を深める際に役立ててください。

絵画・お絵描きしりとり

絵画は子供の表現力や想像力を刺激し、創造性を発揮させます。子供は自分のイメージを膨らませながら自由に表現する力を養うでしょう。

お絵描きしりとりは、問題解決力や批判的思考力を養う上で効果を発揮します。その理由は、相手の描いた絵を観察して自分の絵に変換する必要があるためです。お絵描きしりとりで柔軟な思考法を身につけられるしょう。

また絵は自分の思いや考えを表現できるため、少しイライラしたりうまくコミュニケーションをとれなかったりした場合の補助的な役割を果たします。つまり、絵を描くことは自己統制力の育成につながるのです。

折り紙・ペーパークラフト

折り紙やペーパークラフトは、子供たちの手先の器用さや空間認識能力を発展させます。紙を折りたたんだり、切ったりして多様な作品を仕上げる過程で創造力が刺激されるでしょう。

手順に従って作品を完成させるため、集中力や忍耐力を養います。さらに、紙を使って自分なりのアイデアやイメージを形にできるのは、子供の自己表現力の育成につながります。

保護者が子供と一緒に材料を選び、アイデアを出し合いながら作品を作ることによって、子供は創作活動を心から楽しめるようになるでしょう。

手芸・アクセサリー作り

手芸やアクセサリー作りは、子供たちの細かい作業能力や創造性を育てます。また糸や布、ビーズなどさまざまな素材を選びながら創作するのは、子供の自己表現を発揮する機会となるでしょう。

このほか手芸やアクセサリー作りで以下の力が養えます。

  • 手先の器用さ
  • 忍耐力
  • 集中力
  • 美的センス

編み物や縫製によって、細かな動作や集中力が身につくでしょう。アクセサリー作りでは、色やデザインを組み合わせる過程で子供のセンスやオリジナリティを磨けます。

素材や色を自由に選びながら作品を仕上げる過程で、子供は自己表現の手段としての創造性を伸ばしていきます。

アイロンビーズ

アイロンビーズはビーズでパターンやデザインを組み立て、アイロンを使って溶かし固めることで立体的な作品を仕上げる遊びです。

ピンセットを使って極小ビーズを配置する作業プロセスにおいて、手先の器用さや注意力が鍛えられるでしょう。またビーズの色や形、配置を自由に選んでオリジナル作品を完成させることで、創造性や忍耐力を育みます。

保護者は、子供がピンセットやアイロンなどの道具を安全に使えるように適切なサポートを行いましょう。

動画撮影ごっこ

動画撮影ごっことは、YouTuberをイメ―ジして映像制作やストーリーテリングを行う遊びを指します。動画撮影ごっこを通じて、子供は次のような力を養えます。

  • アイデアを考える
  • シナリオを作成する
  • 役割を演じる
  • 機器の使い方を学ぶ
  • 動画編集のやり方を覚える

動画撮影ごっこのプロセスで、子供は表現力や問題解決力、デジタルスキルなどを身につけられます。保護者は動画撮影ごっこに必要な機器を用意して撮影や編集方法を教えたり、安全なオンライン環境を整えたりして手助けしましょう。

カードゲーム・ボードゲーム

カードゲームやボードゲームは、数や記憶力を駆使して戦略的にゲームを行えるため、子供の論理的思考力や課題解決力を伸ばします。

また、ルールを守りながらゴールをめざすゲームは計画を立てたり時間を意識したりする必要があり、効率的な学習方法を身につけるのに役立つでしょう。友達や家族、チームで楽しむゲームは協調性や社会性を養います。保護者は一緒にゲームをする中で、公平さやルール遵守の大切さを教えましょう。

室内ピクニック

室内ピクニックとは、リビングルームや庭などを利用し、シートやマットなどを広げてピクニック気分を味わえる遊びを指します。
室内ピクニックは、子供の創造力や想像力を刺激することでしょう。食べ物や飲み物の準備をしたり、人形やぬいぐるみを一緒に遊んだりして、子供は自分なりにストーリーを創り出します。

また一緒にお弁当やおやつを作ったりおしゃべりやゲームをしたりしながら楽しい時間を過ごすのは、コミュニケーション力の育成にもつながります。

お菓子作り

お菓子作りは、子供が材料の準備や手順を学びながら、創造性を発揮できる遊びです。さまざまな材料やデコレーションを使って独自性のあるお菓子を作れるため、子供の自己肯定感を高めてくれるでしょう。

お菓子作りでは、材料を厳密に計り正しい手順で行う必要があります。そのため子供に正確さや注意力、集中力を養うための良い機会になるでしょう。

家族や友達と一緒にお菓子を作れば、より良い関係性を築くのに役立ちます。

プラバン・粘土などのクリエイティブな遊び

プラバンや粘土などの遊びは、子供に創造力や手先の器用さを育てます。

プラバンは熱を加えると縮んで固まる素材で、子供のアイデアをデザインに反映させるのに適しています。粘土遊びでは子供が粘土をこねたり形作ったりしながら、自由な表現力を発揮できるでしょう。

子供の思いを具体的な形に示せるプラバン・粘土遊びは、自己表現の喜びを味わうのに適しています。保護者は子供と喜びを共有するとともに、電子レンジや道具の使い方を教えて安全に楽しく遊べる環境を整えましょう。