子どもの成功体験を積む10の方法

成功体験を積むためには、子どもが自己成長や達成感を経験できる機会を提供することが重要です。

ここでは子どもの成功体験を積む方法として10個紹介します。日々の実践に生かしていきましょう。

自分の目標までのステップを描いてもらう

子どもに自分の目標を設定し目標に向かって進むためのステップを描かせるのは、成功体験を積む場合に有効な方法です。目標や計画が具体的であればあるほど、子どもは目標達成の進捗度を把握しやすくなります。

例えば学習において成功体験を積ませたい場合は、次のような視点を大切にしましょう。

  • 具体的な目標を設定する
  • 子どもが取り組みやすい計画を立てる
  • 途中で振り返る機会を設ける

到達が難しいと感じれば子どもは挫折感を抱きます。成功体験を増やすためには、子どもの特性やレベルに合わせて目標や計画を立てるようにしましょう。

さまざまな経験を与え、子どもの得意を探す

子どもの成功体験を積むためには、さまざまな経験を与えて子どもの得意な領域を探す姿勢が大切です。

例えば子どもにはさまざまな活動の機会を与えましょう。スポーツや芸術活動など興味のある分野にかかわり自分の才能に気づかせるのは子どもに自信をもたせます。

興味や関心が多岐にわたる場合は幅広い経験をさせ、自分の好きなことや得意なことを見つけやすくします。子どもが自分の得意分野を伸ばしていけば、自己成長を実感して成功体験を増やしていけるでしょう。

好きなことはとことんやらせる

成功体験を積むためには、好きなものにとことん取り組む機会を与えましょう。

子どもは自分が興味関心のある分野であれば没頭するため、集中力や忍耐力が形成されます。その過程で技術やスキルが向上すれば、自信を持ち成功体験を重ねることにつながります。

さらに好きなことに取り組ませるのは子どもの自己表現や創造性を発揮する機会となるでしょう。自分の可能性が広がると実感するのは、成功体験として心に刻まれます。

子どもの失敗を肯定的に捉える

子どもの失敗を肯定的に捉えることは、成功体験を増やし子どもの成長を促す上で必要な要素です。保護者は、子どもが失敗した際に否定的な評価や批判ではなく受容の姿勢を保つように努めましょう。

失敗した場合に「ダメでしょ」「やっぱり難しいのね」など、子どもの気持ちを逆なでするような言葉はよくありません。子どもが自信を失い、新たな挑戦に興味を示さなくなります。

成功体験を増やすためには、次の挑戦にポジティブな姿勢で取り組めるような言葉を選びましょう。

具体的なフィードバックを与える

成功体験をもたせるためには、具体的なフィードバックを与えます。具体的なフィードバックは、子どもが自分の成果や努力を明確に認識し自己評価を高める要素となるでしょう。

たとえば子どもがサッカーの試合で見事シュートを決めた場合のフィードバックは以下のとおりです。

  • シュートのテクニックもうまかった!
  • 足の使い方や蹴り方が上手だったね!
  • ボールが速く正確に飛んでいったね。

子どもは自分の成功をポジティブに捉えるとともに、自信を深めながら次の挑戦へつなげていけるでしょう。

子どもの成長や進捗に合った挑戦の機会を与える

子どもの成長や進捗にあった成功体験を積ませるとは、彼らが自身の能力や努力を発揮しながら目標に向かって進んでいくなかで、小さな成功を経験させることを指します。

成功体験を積ませるためには、子どもの発達段階や興味関心に合わせたタスクや挑戦を提供しましょう。子どもが「少し難しそうだけれど頑張ればうまくいくだろう」と判断すれば、タスクに向かう気持ちを前向きにできます。課題を達成できれば自分の努力が報われることを実感し、成功体験を通じて自己肯定感を高めていくでしょう。

子どもが努力しやすい環境を提供する

子どもが努力しやすい状況を与えるとは、次のような要素を考慮して子どもに適した環境を整えることを指します。

  • 目標を明確にする
  • 適切な挑戦とサポートをおこなう
  • 自主性を大切にする
  • ポジティブなフィードバックを与える

目標の明確化は子どもが自分の方向性を確認する際に役立ちます。子ども自身が自分の理想像を具体的にイメージできれば挑戦もしやすく、保護者も適切にサポートできます。

また子どもの意志決定を重視し、自分自身の力で達成できたと感じる働きかけをしましょう。結果の失敗や成功に限らず、常に肯定的な言葉で伝える姿勢も重要です。

困難を乗り越えるためのロールモデルになる

子どもの成功体験を積む際は、保護者自身が困難さを乗り越えるためのロールモデルになる必要があります。ロールモデルとは、以下のような特徴や行動を持つ人を指します。

  • 自分を信じ、失敗を恐れずに挑戦する姿勢
  • 逆境にもめげず自分の目標に向かって努力する姿勢
  • 経験から学び、次に活かそうとする姿勢
  • 継続的に努力し忍耐強くタスクをおこなう姿勢

ロールモデルは子どもにとって大きな影響を与える存在です。保護者自身が、子どもに「〇〇であってほしい」と願う姿を意識して実践するように努めましょう。

常に「今、何をするべきか」を明確にしておく

「今、何をするべきか」を常に明確にしておくのは、成功体験を積ませるために必要な方法です。

子どもが明確な目標をもって進むためのステップやタスクを、日々のスケジュールに組み込みます。またその際に何を優先するか考えさせると子どもが実践しやすいでしょう。

何をすべきか明確にすることで、子どもは目標に向かって自主的に行動できるようになります。進捗をチェックしたり達成感を味わったりする過程を通じて成功体験を増やしていけるのです。

多角的な視点を養う

成功体験を積ませるためには、多角的な視点を養うことが重要です。多角的な視点を持つとは異なる角度や視点から物事を考える姿勢を指します。具体的な方法として、次のような機会を子どもに与えましょう。

  • 問題解決のトレーニング
  • 異文化理解の機会
  • 批判的思考ができる場面を設定する

問題解決のトレーニングや異文化理解の機会を設定するのは、客観的思考や異なる見方や考え方を養います。また情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、批判的な立場で情報を捉える姿勢は柔軟な思考力を育てるでしょう。多角的な視点は自分の行動を分析して改善方法を考える際に役立つとともに、成功体験を増やす上で効果があります。

子どもが成功体験を得る際の注意点6つ

子どもが成功体験を積むためにさまざまな方法を実践に移す場合、注意しなければならない点があります。ここでは6つのポイントについて解説します。より効果的に成功体験を積むための重要な要素のため、しっかり確認しましょう。

目標を高く掲げすぎない

子どもが成功体験を積むためには目標を設定する必要があります。しかし、過度に高い目標を設定しないように注意しましょう。

子どもにとって達成困難な目標に挑戦するのは、最初から諦めてしまうか実践の過程で大きな挫折感や無力感を味わうことにつながります。

結局、目標を「達成できない」といった感覚が強まり自信をもつ機会を失います。成功体験を増やすためには、適切な難易度の目標を設定し段階的に成果を積み重ねるようにしましょう。

成長には停滞期があることを教える

成長には波があり、順調なときもあれば何をやってもうまくいかない時期もあります。人生においても同様に、成功期や失敗、あるいは停滞期が交互に訪れるものだと認識させることも重要です。

少しの努力で成功するケースもあれば、努力をしても変えられない場合もあるでしょう。このときは、保護者は子どもが前向きさを保てるように温かくサポートします。

いずれ成功体験へとつなげられれば「誰にでも停滞期はあるから今は地道にやるしかない」と捉えて努力を続ける大切さがわかります。将来に同じようなことが起きても乗り越えるスキルや強さを身につけることでしょう。

過度な賞賛は避け、ご褒美を目的にさせない

子どもの成功体験を積むためには、過度な賞賛は避けご褒美を目的にさせないようにしましょう。

子どもが自分の努力を自覚していないのに、保護者から「よくがんばっているね」といった言葉を受ければ、努力の価値がわからず成功における達成感を得られません。

また成果を出すたびにご褒美を与えれば、子どもはご褒美のために努力するようになります。成功体験を増やすとは、子ども自身ががんばって自己成長が促されたと自覚することです。保護者は子どもの自主性を尊重した行動をとるようにしましょう。

無責任な「頑張ろう」は子どもを追い詰める可能性がある

保護者が無責任に「頑張ろう」と伝えるのは、子どもを追い詰めることにつながり成功体験から遠のいてしまいます。

子ども自身、何を頑張っていいかわからない場合もあります。「頑張ろう」といった言葉の代わりに具体的な目標や方法を示し、子どもが何をどうやるべきかわかる状況をつくりましょう。

また、子どもが目標達成に向けて頑張っていても挫折しそうな場面もあります。その際は適切な方法を教えて、子どもが具体的な行動につなげられるように支えながら成功体験を積ませましょう。

周りを見下さないための教育を行う

子どもには他者との比較や競争において、自己を高めることの重要性を教えなければなりません。ただ、その際に周りを見下さないための教育をあわせて行う必要があります。

自分ひとりが成功体験を積んでいても、時に周囲の人が傷ついたり劣等感を味わったりしている可能性があります。協力やチームワークによって物事が成功に向かったり失敗したりすることがわかっていれば、周囲の人に無関心であったり冷たくしたりできないでしょう。

成功体験は周囲の人とのコラボレーションで高まるケースが多いといえます。その点を保護者としてしっかり子どもに教える必要があります。

公平・公正を説く

子どもには公平なルールや公正な判断の重要性を教える姿勢が、成功体験を積ませる上で重要です。公平さや公正のある行動をとるのは、他者からの信頼や共感を得られます。

自分自身も公平な評価や扱いを受ければ、自己成長の機会を得られます。また、仲間と活動する場合は特に互いに公平・公正であることが、チーム全体で達成感を共有できる機会をもたらすでしょう。

公平さと公正な態度で人と接する姿勢が、自己成長や幸福感を促進し成功体験を増やすことにつながります。保護者はこの点を子どもにしっかり教えましょう。

学習における成功体験を得る習い事は『Wonder Code』

成功体験を増やすためには、子どもの自主性を尊重しながら目標をもたせ具体的な行動を起こせるように支援していく必要があります。

失敗を恐れず挑戦し、結果として自信や自己肯定感、仲間と達成感を共有できる成功体験を積めば、将来どのような困難にぶつかっても乗り越える力を身につけるでしょう。

『Wonder Code』では段階的なカリキュラムを通じて自己成長を実感し、表現力や問題解決能力を伸ばす学習の場を提供しています。成功体験を増やして子どもに自信をもたせていけます。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。